あらすじ
一年間不登校だった中学生の始は、春から再び学校に通いだした。その目的は、この学校にいるはずの〝ある人〟を捜すためだった。そんな中、始は校内の廊下に倒れている女子生徒と遭遇する。彼女は「星空中毒」という珍しい病気にかかった、高等部の遠山先輩だった。夜空の星を長時間見続けることで発症するその病気は、近年発見されたばかりの未知の病だ。始は、遠山先輩の友人・ひまわりに勧誘され、星空中毒を観察する「空想研究会」へ入ることに。研究会の活動をするうちに、始はかつて遠山先輩やひまわりと親しかった、今は亡き少年について知ることになり……
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Posted by ブクログ
――星を見上げる
そんな行動が気軽にできなくなってしまった世界で、一人の少女がその行動を続けた物語。
星は亡くなった人の象徴や未来の象徴とされることが多いですが、それを具現化して作品に落とし込んだものだなと思いました。
序盤はすこし冗長に感じてしまったのですが、後半の展開がとても引き込まれました。
エピローグもとても好きですね。
「僕」の一文字にこれだけ意味が込められているとは。
よい読後感でした。
Posted by ブクログ
主人公2人の始の苗字、遠山の名前が出てきてない気がする。2人の視点が書かれていて、「始はこう思ってるけど、遠山はこう思ってる」っていうのがわかって面白かった。
Posted by ブクログ
前作『歪曲済アイラービュ』が「住野よるってこんな作風の物語書けるん!?」という衝撃があり、それと比べると、10周年記念作品というのもり、今作は少し肩透かしをくらった印象。
今作単体で見ても、めちゃくちゃ面白いわけでは無い。
しかし、著者が言っている「山内桜良への弔い」という言葉が、自身が生み出した作品の登場人物を大事にしているんだなと感じ、住野よるファンとしてはとても嬉しく感じた。
中盤のツグミパートはめちゃくちゃ良かった。
THE・青春モノって感じで良かったし、ツグミのキャラクターがいかにも住野よる作品に出てきそうな、癖のある男の子なのが、読んでいて嬉しく感じた。
後半のまさかの胸糞展開からの結末は、衝撃的でありつつも、少し急足で雑に感じてしまった。
巡の立ち回りも個人的にはノイズに感じたのが、読んでいてしんどかった。
Posted by ブクログ
住野よるさんの本は全てハードカバーで買って読んでいますが、少し自分には合わない作品でした。
内容としては青春真っ只中の学生たちが、星空中毒という一つの疾患を通して変化していくものでした。
まず巡の扱いがよくわからない。自分の読み方が浅いのか分かりませんが、最初あんなにも幽霊かのように書いておいて、急に存在感を出した理由が不明でした。始やひまわりの方に何か変化があったような様子もなく、ただ信頼のおけない語り手という手法を示したいがためのマクガフィンのように感じました。
ツグミ先輩の過去回想は分かりやすく、良かったと思います。青春の煌めきがありました。
最後の星空中毒を治すくだりは正直微妙でした。ケイティが自分から治そうとする動機が弱すぎる、今まで頑なに治そうとしなかったのに結局辛すぎる苦痛がおさまって、諦念から治そうと決心したように見える。
最後のみんなで空想の話をするくだりは、青春感を出そうとして失敗してる完全に蛇足。