あらすじ
一年間不登校だった中学生の始は、春から再び学校に通いだした。その目的は、この学校にいるはずの〝ある人〟を捜すためだった。そんな中、始は校内の廊下に倒れている女子生徒と遭遇する。彼女は「星空中毒」という珍しい病気にかかった、高等部の遠山先輩だった。夜空の星を長時間見続けることで発症するその病気は、近年発見されたばかりの未知の病だ。始は、遠山先輩の友人・ひまわりに勧誘され、星空中毒を観察する「空想研究会」へ入ることに。研究会の活動をするうちに、始はかつて遠山先輩やひまわりと親しかった、今は亡き少年について知ることになり……
感情タグBEST3
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――星を見上げる
そんな行動が気軽にできなくなってしまった世界で、一人の少女がその行動を続けた物語。
星は亡くなった人の象徴や未来の象徴とされることが多いですが、それを具現化して作品に落とし込んだものだなと思いました。
序盤はすこし冗長に感じてしまったのですが、後半の展開がとても引き込まれました。
エピローグもとても好きですね。
「僕」の一文字にこれだけ意味が込められているとは。
よい読後感でした。
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大切な人を失った人たちの失ったあとの物語。ツグミの謎、お父さんの謎がわかった時それぞれにそれぞれの思いと葛藤と迷いと逃げがあって子どもらしからぬ感情的ではない淡々とした進み方にどこか不思議な気持ちになった。人間味が溢れてたのはひまわりじゃないかな、住野よる先生の言葉遣い、ほんとに大好きです。
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不器用な登場人物たちが紡ぐ関係性がとにかく温かく、胸の奥にじんわりと染み渡る一冊だった。
どこか青臭くて切実な「青春」の熱量が心地よく、読み終えた瞬間、胸がいっぱいになって優しい気持ちになった。
劇的な派手さではなく、人と人との体温が静かに伝わってくるような読後感。心がほどけて、温かい余韻にいつまでも浸っていたくなる。
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主人公2人の始の苗字、遠山の名前が出てきてない気がする。2人の視点が書かれていて、「始はこう思ってるけど、遠山はこう思ってる」っていうのがわかって面白かった。
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私には面白かったけど、ほかの人に勧めても刺さらないだろうなとも思う
『君の膵臓をたべたい』の雰囲気が感じられる青春の描写に心を揺さぶられた
始の悩みは自分の気持ちとまっすぐ向き合ったからこそなのかな
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住野よるのまとめ!と言った感じの作品だった。
ところどころ叙述トリックのような表現があるので少し読みづらさはあるが、それに報いる満足感は確かにあった。喪失をテーマにした作品は無条件に自分に刺さる部分はあるが、この作品はその中でもマイルドに苦しさに寄り添ってくれるものだと思った。
星空中毒というワードのファンタジー色が強く、もっとライトな内容を勝手に想像していたが良い意味でその想像を裏切られた。
むしろそのライトなファンタジー感が、シリアスな物語にうまく輝きを与えているように感じた。
どの場面も人物同士のやり取りがとても綺麗で、タイトル通り常に夜を想わせられるような素敵な作品でした。
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最初の設定は良かったのですが、後半の一波乱は無理やり感があったように思いました。君の膵臓を食べたい、に匹敵する程良かっただけに少し残念でした。
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同級生の「死」をテーマにしながらも、死の瞬間そのものを直接描かず、星空中毒というファンタジックな病を組み合わせることで、「死」そのものへの漠然とした恐怖や痛み、悲しみよりも、もう会えない寂しさや生活からその人がいなくなってしまう喪失感に自然と焦点が定まっているように感じた。かといって、いわゆる“お涙頂戴”的な展開になっていないところに好感を持った。
物語では、様々な人物の一人称や三人称も使われている。その中で、
・ツグミの第三者の視点にボリュームがあること
・ひまわりには一人称がないこと
が気になった。
ツグミと第三者の視点では、タルトのおいしさを表現する場面をはじめ、豊かな語彙や印象的な比喩が数多く使われている。読者自身も、言葉の豊かさと、それが人に与える影響を感じることができる。
「そこに話しかけに行くのは綺麗に出来たシャボン玉を割りに行くようで気が引けた。」が好き。
ツグミを”少年”と呼ぶ存在は、きっと星空ではないかと感じている。星空と一体になったツグミの視点。
一方で、ひまわりの複雑な胸中については、あえて一人称で語らせず、読者がその想いを察することに委ねられているようにも思えた。始の「結構、むかつきます」という表現に共感したが、彼氏と別れた理由や巡との共通点を考えると、ひょっとしたら影響力と行動力のある表面とは違い、彼女にもどこか「幽霊」のような気質があるのかもしれない。
何より、「星空中毒」というものについて考えさせられた。星空中毒が、ファンタジックな単なる病気ではなく、愛情でもあり、弔いでもあり、贖罪でもあり、執着でもあり、もしかしたら自傷行為ですらあるのではないか。そうに思い至ったとき、この作品には、書かれている以上の奥深さを感じた。
青春、恋愛モノではあるけれど、その枠だけでは収まらない、著者らしい深みのある良作だと思う。
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星空中毒という架空の病気にかかった女子高生と、父のいない不登校から復帰した男子中学生を中心にした青春小説
不器用な登場人物による人間関係、恋愛関係や家族関係が描写されている
意思が強かったり、全体的に無関心風だけど変に関わったり、なんだか不思議な登場人物たちだと感じたが、その強い思いがなぜそこまで強いのか最後まで理解しきれず消化不良
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何とも不思議な病い…
なかなか、この病いの背景が読み取れずのまま、読み進み、やっと想いを知ることに
中学生の彼は、不登校から抜け出し、再び学校へ
ある日、校内の廊下に倒れている彼女
彼女は、夜空の星を長時間見続けることで発症する星空中毒という未知の病い…
彼の目的は、ある人を探すこと
星空中毒を通して、広がる人間関係、ある人の話しも次々と知ることに…
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不登校だった中学生の始が、学校に通いだして出会ったのは廊下に倒れている高等部の遠山先輩だった。
彼女は、「星空中毒」という珍しい病気にかかっているということを彼女の友人・ひまわりから聞く。
ひまわりから部活動の勧誘があり、次第に彼女たちと交流することで、亡くなったツグミという男子生徒について知ることになり…
出会うべくして出会った者同士が、喪失した辛さを乗り越えようとする。
忘れたくない思い出を残すために「星空中毒」のままでいるのか…
思いとは、単純ではないもの。
そう理解できるが、話は複雑に感じた。
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前作『歪曲済アイラービュ』が「住野よるってこんな作風の物語書けるん!?」という衝撃があり、それと比べると、10周年記念作品というのもり、今作は少し肩透かしをくらった印象。
今作単体で見ても、めちゃくちゃ面白いわけでは無い。
しかし、著者が言っている「山内桜良への弔い」という言葉が、自身が生み出した作品の登場人物を大事にしているんだなと感じ、住野よるファンとしてはとても嬉しく感じた。
中盤のツグミパートはめちゃくちゃ良かった。
THE・青春モノって感じで良かったし、ツグミのキャラクターがいかにも住野よる作品に出てきそうな、癖のある男の子なのが、読んでいて嬉しく感じた。
後半のまさかの胸糞展開からの結末は、衝撃的でありつつも、少し急足で雑に感じてしまった。
巡の立ち回りも個人的にはノイズに感じたのが、読んでいてしんどかった。
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住野よるさんの本は全てハードカバーで買って読んでいますが、少し自分には合わない作品でした。
内容としては青春真っ只中の学生たちが、星空中毒という一つの疾患を通して変化していくものでした。
まず巡の扱いがよくわからない。自分の読み方が浅いのか分かりませんが、最初あんなにも幽霊かのように書いておいて、急に存在感を出した理由が不明でした。始やひまわりの方に何か変化があったような様子もなく、ただ信頼のおけない語り手という手法を示したいがためのマクガフィンのように感じました。
ツグミ先輩の過去回想は分かりやすく、良かったと思います。青春の煌めきがありました。
最後の星空中毒を治すくだりは正直微妙でした。ケイティが自分から治そうとする動機が弱すぎる、今まで頑なに治そうとしなかったのに結局辛すぎる苦痛がおさまって、諦念から治そうと決心したように見える。
最後のみんなで空想の話をするくだりは、青春感を出そうとして失敗してる完全に蛇足。
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だから人は星空を見上げるのか。
大切な人のことを考えて、考えるからこそしんどくて。星空を見上げる日もあって。
何かを祈って。
私にとっての星空のひとつに、住野よるさんの小説があることを改めて感じた作品だった。
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膵臓もかくしごともそうだったけどこの方の描く女子はアニメの中にしか存在しないようなキャラクターで正直きしょい。
星空中毒って設定はファンタジックでよかったけど…
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喪失を乗り越える過程で、特に大きな出来事があるわけでも綺麗事で済まされているわけでもなく、リアリティがあって良い。物語のカギが空想というのも。
あとツグミくんが好きです