あらすじ
昭和の猟奇殺人として名を馳せる「阿部定事件」。姓を阿部、名は定という31歳の女が、奉公先の亭主であった愛人・石田吉蔵を情交中に絞殺、急所を切り取って逃亡した。事件は大々的に報じられ、定は稀代の妖婦、現代のサロメなどと呼ばれる存在として記憶されることになる。だが一体、何が彼女をそうさせたのか?――「むしゃぶりつきたいほどあたし好みの男だったの」。性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力と熱で描き出す、比類なき評伝小説!
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Posted by ブクログ
「阿部定事件」
阿部定はどんな人なのか?
身近な人たちの証言を集めることから始めた吉弥は
映画のためでなく自分の書きたいという気持を優先するようになるのか?
作者と作中人物が二重になって見える、
不思議な感じ………
Posted by ブクログ
村山さんの作家デビュー三十周年記念大作!
というコピー通りの大作です。
昭和11年に起きた猟奇事件「阿部定事件」。
これまでも小説や映画など、さまざまな形で描かれてきた阿部定という女性を、村山由佳さんが改めて描き出した作品です。
正直、私は阿部定という人物を「昭和の猟奇殺人事件の犯人」としてしか認識しておらず、事件後も
当然ながら生きていたことを 考えていませんでした。
おそらく村山さんが描きたかったのは、事件そのものだけではなく、その後を生きた一人の女性としての阿部定だったのではないかと思います。
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