あらすじ
殺し屋・七尾が請け負ったのは、高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。
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Posted by ブクログ
再読。殺し屋シリーズ4作目、ということになるらしい。相変わらず結構な死体の山となってしまったが、比較的好ましい業者は一部を除いて無事で、どうしようもなくひどい業者はほぼいなくなってくれたのでスッキリした。全編に漂う天道虫のあまりの不運さへの困惑と諦めがなんとなく可笑しくて応援してしまう。殺し屋を応援しちゃいけないんだけど。
Posted by ブクログ
スイスイ人とそうでない人の人生観の違いを描くさま、仮にスイスイ人でなかったとしてもそれを受け入れてその中で生きがいや楽しみを見つけることで幸せにもなれる。他人と自分は違う、「りんごは梅にはなれない」はまさにその通りで他人と比較することの無意味さ、自分のよさややるべきことを見出す方に注力すべきだというメッセージに感じた。
また天道虫の不運さは相変わらずで、そのことを受け入れて心構えやどんなことにも備えておく姿勢にも学ぶべきものがあった。
人それぞれの生き方があるが、決して悲観的にならず前を向き、何事もやり切ることが必要で、資本主義に縛られすぎないことも大切にしていきたい。
Posted by ブクログ
『プレゼント』(新潮文庫)に収録されていた伊坂幸太郎さんの短編を読んだことがきっかけで、本作を手に取った。どんでん返しのある展開が印象的で、伊坂幸太郎さんの他の作品も読んでみたいと思っていたところ、『トリプルセブン』が発売されたこともあり、読んでみることにした。
私は読書を始めてまだ日が浅く、殺し屋シリーズのことも知らなかったため、シリーズ未読の状態で読み始めた。それでも物語に入り込みやすく、最後まで十分楽しむことができた。
まず印象に残ったのは、不運な男・七尾だ。不運に巻き込まれ続けながらも、結局は人を放っておけず、周囲のために行動してしまう。戦うシーン含め、その男気あふれる姿には何度も惹きつけられた。
特に心に残ったのは、コーラとソーダの会話だ。
「梅の木が、隣のリンゴの木を気にしてどうするんだよ。」
「梅は梅になればいい。リンゴはリンゴになればいい。」
恐らく、多くの人は、この言葉を「人と比べる必要はなく、自分らしく生きればいい」という意味として受け取るのだと思う。
ただ、私は少し違う解釈をした。私は人と比べて落ち込むことはあまりない。それよりも、高校生や大学生の頃から、「あのとき別の選択をしていたら」「あのとき違う道を選んでいたら」と考えてしまうことがある。社会人になった今でも、その思いは変わらない。今とは違う人生を歩んでいたのかもしれない、今の自分が歩んでいる人生は本当に正解なのだろうか、と。
だからこそ、この言葉は、過去の選択が正しかったのかを考え続けるよりも、今の自分の人生と向き合うことの大切さを考えさせられる言葉だった。
どんどんテンポ良く物語が進んでいき、最後のどんでん返しも面白かった。七尾という人物がとても魅力的だったので、他の殺し屋シリーズでどのように活躍しているのかも気になり、読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ第4弾!
二作目マリアビートルで生き残った天道虫こと七尾が主人公。
今回もめちゃくちゃ人死ぬ笑
味のあるキャラ、ソーダが好きでした。リンゴの木の話は刺さる。他人と比べずに生きよう、どんなに運が悪くても笑
最初と最後で登場人物のイメージがガラリと変わる。最後やられました、面白いどんでん返し。
チーズケーキの最後の下り、紙野のお姉さんがすぐそばにいることをほのめかす感じよかった。
この作家は読みやすくて好き。
Posted by ブクログ
イージーな仕事のはずだった七尾の任務がドロドロになる。
一度覚えたものは忘れられない女性・紙野を巡り、乾から紙野を連れ戻せと指示を受けた6人組という殺人集団。紙野がいたホテルには天道虫こと七尾が別な任務に当たり、紙野を逃がすための逃し屋・ココ、他の任務の高良と奏田がいた。最悪な運気の持ち主の七尾が紙野とエレベーターで会い助けを求められたことから始まる殺し屋シリーズ。
マリアビールとかの破壊力はないが6人組vs七尾バトルが終盤まで楽しめる。最後に蓬長官がダークな人物だとわかり、そもそも乾がいいやつだったじゃんというハッピーエンドな終わり方。
Posted by ブクログ
さすが伊坂さん!ホテルの中の色んなところで色んなことが同時に起こっていてそれがちゃんと繋がってゆく心地よさ。
好ましい人(まぁ、大体殺し屋と業者ではあるけど)はだいたい生き残り、いけ好かないやつらはちゃんとやられるのも良いよね。
マリアビートルもそうだったけど、ここまて死体ができると、現実的かどうかとかじゃなく、エンターテイメント小説としてそれもありだよなぁ、と感じさせられる。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
スピーディーな作品。『マリア・ビートル』は東北新幹線、今回はホテル。横から縦へと動きが変わる。なんでもブラッド・ピットからのリクエストだというが、天道虫が最後は倒れるものの、麻莉亜が助けに来る。またcocoさんは死んでない、とだけ言っておきましょう。
Posted by ブクログ
一気読み必須の作品を一気読みできる、最高の休日。
伊坂幸太郎作品はジャバウォック以来、また毛色の異なる作品ですね。
なかなか特殊な設定、七尾さんがヒーロー的存在で終始描かれる、と思っていた。
というかこの話、七尾さんがいない世界線も…もしかしてありえる?(一応ネタバレにしておきます)
0と6を間違えない世界線だったなら茶色いシュワシュワはさんはもしかしたらミッションを遂行していたのかも?とにかく人物のすれ違い、思い違いのズレが面白さを生んでいる。
良い読書でした。