あらすじ
★覚えられない
★やる気が出ない
★本番で実力が出せない
これは、「自己流の勉強法」が原因かもしれません。
あなたの脳の力を、最大限に活かしきれていないのです。
スタンフォード大学オンライン高校の校長である、星友啓先生は、こう断言します。
「あなたは必ず、賢くなれる」
記憶力・集中力・理解力・思考力を身につける100の勉強法を
最新の研究を元に解説します。
すべての勉強法に、今すぐ実践する方法も掲載。
脳の力を最大限に発揮させる、生活習慣や食事なども紹介。
子供から大人まで、一生役立つ情報が詰まった、勉強法の決定版です。(全ページフルカラー)
■目次
はじめに:脳は変えられる ― 「頭が良くなる」は科学で説明できる
第1章 【集中】 集中力を操る 脳の意志力を節約し、集中状態に入る技術
第2章 【記憶】記憶力を最大化する パッと覚えて、一生忘れない方法
第3章 【理解】 理解力を上げる 表面的な暗記を超え、脳内で情報を理解する技術
第4章 【探究】 思考力を深める スタンフォード流の「問い」を立て、論理的かつ多角的に考える技術
第5章 【発揮】本番で成果を出す プレッシャーを味方にし、実力を100%出し切る技術
第6章 【習慣・マインド】 継続できる脳を作る 三日坊主を防ぎ、やり抜く力を育てるための科学的メソッド
第7章 【整える】頭が冴える生活習慣 脳のスペックを最大化し、学習効率を劇的に高める生理学的メンテナンス
第8章 【メタ認知】自分を操る 自分の「脳のクセ」を知り、学習をコントロールする技術
第9章 【対話】学びを拡張する 他者とつながることで、脳の限界を超える
第10章【AI活用】 テクノロジーを武器にする AIとデジタルツールを「第二の脳」にする
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「やりたくない」を 「ご褒美」に変える
テンプテーション・バンドリング
高校生のケンタ君は、「数学のワークを毎日3ページ進める」という目標を立てました。しかし、机に向かうとどうしても大好きなアニメの続きが気になってしまい、結局スマホに手が伸びてしまいます。「自分には自制心がないんだ・・・・・・」 と彼は落ち込み、勉強がどんどん嫌いになっていきました。
こうした状況に陥ってしまったのは、ケンタ君の自制心に問題があったからではありません。私たちの脳は、即座に快感を得られる 「誘惑(アニメ)」を優先し、成果が出るまで時間がかかる「努力(勉強)」 を避けようとする性質があるからです。意志の力だけでこの本能に打ち勝つのは、至難の業なのです。
| 行動科学もお墨付き
ペンシルベニア大学の行動科学者ミルクマン教授の研究では、参加者に「ジムで運動している時だけ、お気に入りのオーディオブックを聴いていい」というルールを課したところ、運動の頻度が劇的に向上することが示されました。
「やりたいこと」を報酬としてぶら下げることで、脳内のドーパミンが放出され、本来は気が進まないはずの行動が「楽しみなイベント」へと書き換えられるのです。
グラフにするだけで成績が上がる
記録と可視化でモニタリング
「今週はすごく頑張った!」と思っていても、実際に時間を計ってみたら大して勉強していなかった・・・・・・ということはよくあります。人間の主観的な感覚はしばしばあてにならないものです。
自分の思い込みと事実のズレを修正し、正しい方向に導くために 「モニタリング」が必要です。
| なぜ記録すると痩せるのか?
食べたものを記録するだけで痩せるダイエットがあるように、勉強も記録するのが非常に効果的です。
これは、「記録する」と決めた瞬間、脳がその行動をより意識的に監視し始め、対象となる行動(食べる、学習する)が改善されるという、心理学版の「監視効果」です。
脳の「監視システム(Monitoring)」が働き、目標と現状のズレを検知すると、自動的に学習戦略が修正・最適化されます。
また、記録が積み重なると、スモールウィン(小さな成功の感覚)を感じることができ、ドーパミンの持続的な放出を助けてくれます。 さらにそれが習慣化までの66日の壁 (P.144) を越える燃料となります。
スマホという名のスロットマシン
デジタル・ウェルビーイング
勉強しようと机に向かったのに、ふとした瞬間に通知音が鳴り、 気づけば1時間もSNSを眺めていた・・・・・・。そんな経験は誰にでもあるでしょう。
アプリ開発者たちは脳の「報酬系(ドーパミン)」の仕組みを巧みに利用し、ユーザーが画面に釘付けになるような心理的な仕掛けを設計しています。
無限に続くスクロールや、不定期に届く「いいね」の通知は、脳を絶えず刺激し、「もう少しだけ」と思わせる欲求を生み出すのです。
この「注意の奪い合い」が起きている現代社会において、個人の意志の力だけで戦おうとするのは、もはや無謀。テクノロジーによる誘惑には、テクノロジーを賢く使い、対抗するしかないのです。
| うまい距離のとり方が必要
そこで重要となるのが、「意図的に遮断すること」と「環境を整えること」です。「デジタル・ウェルビーイング」とは、デジタル機器と健全な距離をとって、自分の意思でテクノロジーを使いこなせている状態を指します。
特に学習においては、スマホの通知を物理的にオフにして、集中できる環境作りが不可欠です。一方で、音楽を聴きながら、あるいはSNSを気にしながらの「マルチタスク(ながら勉強)」は、脳に過度な負荷をかけ、学習効率を低下させることが研究でも明らかになっています。
|脳への物理的影響
最新の研究が勧めるのは、精神力で誘惑に勝とうとするのではなく、アプリブロッカーなどのツールを使って、誘惑をあらかじめシステム的に「無効化」しておくことです。
「物理的に見られない状態」を先に作っておけば、脳のエネルギーは無駄な葛藤に使われることなく、すべて知識の吸収へと注がれるはずです。
Posted by ブクログ
学生時代に出会いたい本でした。
それぞれのトピックに分かれてテクニックなどがわかりやすくまとめられており、論文やエビデンスに基づいて説明されているので効果の期待感も持てました。
困難が立ちはだかったとき「できない」「やれない」のではなく、「まだできないだけ」「まだやれてないだけ」というマインドでいれるよう意識していこうと思います。