【感想・ネタバレ】海霧 ―ジリ―のレビュー

あらすじ

海産物の密漁は、暴力団の重要なシノギのひとつになっている。中でも、北海道で穫れる檜山産の干し海鼠は重宝がられ、法外な高値で取引されていた。アルコール漬けだった実母の急死で故郷の白老を飛び出し、函館まで流れ着いた青年・神野大樹は、岡村興業の若頭補佐・宮嶋が仕切る海鼠の密漁で稼いでいる。大樹とふたりきりで暮らすボーダーコリーの老犬・ジリは、その見張り役を務めていた。ジリが体調を崩したことをきっかけに、犬好きのホステス・霧子と距離を縮める大樹。しかし彼女は、宮嶋の情婦でもあった……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「人は死ぬ。必ず死ぬ。時に呆気なく死ぬ。」繰り返し出てくる主人公の言葉から人はどう生きてどう死ねば満足なのか?幸福なのか?ということを考えさせられた。
ノワール作品らしいスピード感とバイオレンスとエロス描写(やや引いたが)が交錯する中、ヤクザの情婦である霧子の奔放さには少し距離感を覚えたものの、物語としてはスピード感や予想を裏切らない展開一癖も二癖もある登場人物との絡みで最後まで飽きさせない。そして、北海道の静けさと海霧に包まれながら互いを思いやる彼らの姿は、紛れもなく「幸福な瞬間」そのものだった。
「今だけを精一杯生ききって気がついたら死んでいた」という著者のインタビューの言葉が、物語全体に深く染み渡っている。生きた時間の長さではなく、愛する存在と巡り合い、その愛を生ききること。
迫り来る破滅の予感に「この時間がどうか終わらないでほしい」と祈らずにはいられなかった。

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2026年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

干しナマコの密猟をしている大樹は、ヤクザの愛人である霧子と出会い、それからはよくある愛の逃避行といった感じ。
主人公に好感が持てるわけでもなく、なんとなく予想した通りに話が進むので、あららーくらいの感想だったけど、愛犬を世話する様子がすごく生々しくて、馳星周さんの犬好きは相当のものだなあと再確認した

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2026年06月20日

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