あらすじ
海産物の密漁は、暴力団の重要なシノギのひとつになっている。中でも、北海道で穫れる檜山産の干し海鼠は重宝がられ、法外な高値で取引されていた。アルコール漬けだった実母の急死で故郷の白老を飛び出し、函館まで流れ着いた青年・神野大樹は、岡村興業の若頭補佐・宮嶋が仕切る海鼠の密漁で稼いでいる。大樹とふたりきりで暮らすボーダーコリーの老犬・ジリは、その見張り役を務めていた。ジリが体調を崩したことをきっかけに、犬好きのホステス・霧子と距離を縮める大樹。しかし彼女は、宮嶋の情婦でもあった……。
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Posted by ブクログ
北海道を舞台にしたロードノベル
主人公 大樹と愛犬ジリの絆が強くて泣ける!
「人は死ぬ。必ず死ぬ。時に呆気なく死ぬ。」このフレーズが何度も出てくる
途中から登場する、胡散臭いオヤジ作田が大樹にかける言葉「時間じゃねぇんだ。どんだけ時間かけたってダチにはなれねえやつらがいる。会った瞬間から気が合うやつもいる。そういうこったろ?」 いい奴だな、作田!
Posted by ブクログ
馳星周作の犬が関わる小説は良い。
ヤクザの女だった霧子と愛犬ジリと共にヤクザから追われる大樹。
老犬の衰えと、広域に大樹たちを追うヤクザからの逃避行は、緊張を余儀なくされ、安楽な状況も直ぐに緊張ある逃避に駆り立てられてしまう。
読む手が止めらないれない小説だった。
Posted by ブクログ
大大大好きな馳星周の新作。
ここしばらくは、競馬作品が続きうんざりしていたところ、待望の犯罪小説。
老犬、北海道、愛する女、ヤクザに追われる旅、友・・・・・
大雑把に言うと、読みながら結末が想像されてしまう・・・・のだが・・・・・、
そこは、お構いなく・・・・、涙、ナミダ、なみだ・・・・
充分に楽しませて頂きました。満足デス。
Posted by ブクログ
やくざの手先のような仕事をしてる大樹、老犬のジリと暮らす。やくざの愛人美沙(霧子)と関係を持ってから逃避行。
ありがちなストーリーなんだけど、嫌いじゃない。犬好き+巻き込まれ+転落
Posted by ブクログ
前半いい感じだったか、犬を連れての逃避行になってからはややスケールに欠けた感あり。ラストは無理にあの展開に持っていかなくても生き続けられる方法あったのでは?
Posted by ブクログ
母の急死をきっかけに白老を飛び出し、函館で宮嶋が仕切る密漁で稼いでいる神野大樹。
一緒に暮らすボーダーコリーの老犬・ジリは、密漁の見張り役を務めている。
ジリが体調を崩し、中国の禁輸政策で密漁も出来なくなり、振り込め詐欺の手伝いを…と言われていたが、大樹はジリのそばで介抱したいと。
宮嶋の情婦である犬好きの霧子が、大樹とジリに頻繁に会いに来るようになり…。
北海道中を大樹とジリと霧子は逃げる。
ジリの身体の状態もよくないなかで、ただひたすら一緒にいる時間を少しでも長く…と思いながら生活するのはどんな思いなんだろうかと。
大樹とジリとだけなら穏やかに過ごせていたのかもしれないが、霧子と出会うことで運命は激変する。
それでも霧子を無下にすることなく助けるのは愛なのか…と。
死を覚悟しながら生きているのは切なく苦しい。
そして、悲しい。
Posted by ブクログ
北海道の観光地を巡り、名物も紹介しているロードノベル。犬好きにはたまらないだろうワンコノベルでもある。
馳さんらしいハードボイルドで、このまま幸せに暮らせるのか、逃げ切れるのかと思いきや、心配したとおり事態は暗転していってしまった。霧子をカフェでバイトさせたのが悪かった。