【感想・ネタバレ】掌に眠る舞台のレビュー

あらすじ

交通事故の保険金で帝国劇場の『レ・ミゼラブル』全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女(「ダブルフォルトの予言」)。金属加工工場の片隅、工具箱の上でペンチやスパナたちが演じるバレエ『ラ・シルフィード』(「指紋のついた羽」)。お金持ちの老人が自分のためだけに屋敷の奥に建てた小さな劇場で、装飾用の役者として生活することになった私(「装飾用の役者」)他5編。演じること、観ること、観られること。ステージの此方と彼方で生まれる特別な関係性を描き出す、極上の短編集。

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Posted by ブクログ

ナツイチで購入したもの。「舞台」をテーマにした連作短編集です。一口に舞台といっても単に演じる側と観る側というだけでなく、演じられる場所も演じる目的も観ることの意味もさまざま。独特というか奇妙な話が多いのは流石の小川洋子節といった感じですが、なんというか舞台というものと小川洋子さんの世界観はしっくりきすぎるぐらいに合ってるんですね。他の世界から切り離されたような箱庭的な空気感は演劇的でもありますし、身体性を意識させるような登場人物の造形も演技や演出と相性の良い部分だと感じます。近年小川さん自身が観劇に凝っていらっしゃるということで今後の作品にも「舞台」のモチーフがどう関わってくるか楽しみです。

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

8つの短編。この物語に出てくる人たちは、
ひとりぼっちの小さい背中とか、役への未練とか、
死骸の蒐集とか、ベッドの下の地層とか、
寂しそうというか可哀そうなふうに、
側からは見えるけど、みんな思うままに世界を作って
その中で一番幸せに生きていて、だからこそ
そこで生まれる秘密の交流が、どれも輝いてると思う。

幻覚みたいなものも、よく出てくるなあと思った。

・指紋のついた羽
縫製工場で働く縫い子さんと、
向かいの金属加工工場の物置きで、ひとり遊ぶ少女。
バレエの演目『ラ・シルフィード』を二人で観る。
少女は、そこで舞い踊る真っ白い妖精たちに惹かれた。

妖精から手紙の返事がこないと落ち込む少女に、
「踊る人たちは皆、無口だから。
言葉を使うのが苦手なのよ、きっと」
縫い子さんの言葉選びがロマンチックですてき。

縫い子さんはラ・シルフィードになって
少女の手紙に返事を書く。

「私たちは自分の羽に、赤ちゃんの指紋で
かわいらしい模様をつけてもらおうとして、
乳母車のそばを舞うのです。
あなたの指紋に彩られた工具たちも、
どんなにか優美に舞うことでしょう。
工場の明かりと、路地の西日は、
工具箱の舞台に最上の光を当ててくれます」

縫い子さんはボビンケースのなか、
少女は工具箱の舞台の上で、無言の世界をつくる。
二人だけの密かな交流が、いつまでも続いてほしい。
————
・ユニコーンを握らせる
昔、女優だった人と呼ばれていたローラ伯母さんの家に
入学試験のため四泊することになった。
家にある食器は全て、底に『ガラスの動物園』ローラの
台詞が手書きで書かれている。食べ終わって底の文字が
現れ出るたび、伯母さんはローラを演じ始める。

毎晩、たった一目ずつしか編まない手袋。
手のひら側には、立派な角の生えたユニコーンの半身。
伯母さんはいつか、この手袋を『ガラスの動物園』で
結ばれずに別れたジムに渡す。
角が折れていない、立派なユニコーンを握らせるために。
一生かけても完成しないだろう速度で、編む。
「ゆっくり時間を使えば、その分、長生きできる」
「待ち続けていなかったら、
誰も戻ってくることはできない‥」

ユニコーンが握れる手袋と、台詞の書かれた食器たちと
あらゆる全ての気象が一枚に収まっている水彩画、
ここが伯母さん手作りの、完璧な舞台。
きっと最期までローラであり、女優であり続ける。
————
・鍾乳洞の恋
きっかけは長年放置していた、
左下奥歯のブリッジを取り換えたこと。
しつこい首の痛みとともに、極細の白い生き物が
ブリッジの間から生まれるようになった。

ブリッジの奥は、影すら飲み込む暗い鍾乳洞。
その迷路を潜り抜け、次々に生まれては
半日も経たずに息絶えるその死骸を、
シャーレに大切に保存していく。

彼女は目の見えない院長に声を提供し、
院長は彼女に鍼治療をする。
二人の世界は暗いブリッジの中だから
視界がなくても、声と指で支え合っていける。
————
・ダブルフォルトの予言
私は交通事故の保険金で、「レ・ミゼラブル」全公演の
チケットを購入し、欠かさず通っていた。
「こんにちは、毎日来ている人ですね」
劇場に住んでいる、という不思議な女性に
声をかけられた。彼女は、舞台上での失敗を予測し、
身代わりになる仕事をしているのだという。

そのうち彼女の部屋で、作ってきたお弁当を食べたり
他愛ない話をするのが日課になっていた。
そこに、他に食べるものは何もなかった。

千穐楽を迎えたあと、いつものように彼女が来るのを
待っていたが、とうとう会えなかった。
揺れる二人分のお弁当が切ない。
何度も通り抜けていたはずの関係者以外立ち入り禁止の扉も、警備員に追い返されて入れない。

「もしできたら‥私の交通事故も、
予言して身代わりになってくれていれば‥」
という言葉で終わる。
彼女は何者だったのか、幻覚?不思議な終わり方だった。
————
・花柄さん
いつも色々な種類や素材の、花柄のスカートを履く女性
は「花柄さん」としてちょっとした有名人だった。
お芝居ではなく、サインを貰うことが趣味のようなのだ。

ある日偶然、劇場の楽屋口で俳優にサインをもらった。
遠くの舞台に立っていたはずの人が、自分に気づき
たった一人自分のためだけに時間を使ってくれる。
誰でもいい、架空の人と生きている人の境を漂っている
俳優さんの、名前という最も確かな印が欲しいだけ。

サイン入りのプログラムは、どんどんベッドの下に
積まれていった。サインたちが連なり合って、
自分を包んでくれる錯覚を味わいながら眠る。
最期の一枚までしっかりベッドの下に収めて、
眠りにつく。彼女だけの宇宙が完成した。
————
・装飾用の役者
私という人間が、いかにコンパニオンとして貴重な資質を
持っているかを証明する事例として、
「装飾用の劇場の役者」をこなしたときのお話が始まる。

自宅に劇場をつくったN老人は、
そこで芝居をする役者として私を雇った。
ただ舞台に必要な要素だけが閉じ込められた、
人工的な一個の惑星ともいえる場所から出ることは
許されなかった。

いくら集中しようとしても、神経のどこかは常に、
観客席のN老人に支配されていた。
老人の、闇より暗く濡れた眼球は、私のどんな動きも
見逃さない。自分の指先や口内と、
老人の眼球が次第に一体に溶け合う様子は、
もうこのまま離れることができないんじゃないかと、
少し不安になる。

最後に「どのようなご要望でも、お応えします。
言われるままにすべてを差し出し、すべてを受け止め
お仕え申し上げます。」と言う。
緊張しながらも全身を眼球のために捧げる彼女からは、
コンパニオンであることへの異常な執着を感じた。
————
・いけにえを運ぶ犬
子供の頃、町に時折やってくる「馬車の本屋」のお話と
演奏会で曲を聴いているシーンが交互に語られる。

本箱を曳く年老いた犬と、ラッパを鳴らすおじさん。
さまざまな種類の本が隙間なく詰まった本箱は、
一つの世界が運ばれてくるようなものだった。

どうしても欲しい本「渡り鳥の秘密」を買ってほしくて
ダメ元でおばあちゃんに頼むと、
耳の窪みで小さな渡り鳥を飼っていたという
不思議な話をされた。おやつにあげたキーウィの種が
腸に詰まって死んでしまったそうだ。

僕が「渡り鳥の秘密」をシャツに隠そうとしたとき、
本箱を曳く老犬の視線が、真っすぐに僕を射貫いた。
それ以来、「渡り鳥の秘密」には触れていない。
そして、老犬に庭のビワの実をたくさん与えたのを
最後に「馬車の本屋」は姿を消した。
僕があげたビワの種が腸に詰まって死んだのだと、
僕は信じている。それでもまだ、犬の瞳には、
シャツの裾を握る僕の姿が残っている。
僕はそこに、いけにえのように閉じ込められている。

未遂とはいえ、本を盗もうとした、
という罪悪感は消えないんだろうな。
老人の鋭い視線は、自分自身の視線でもある。
おばあちゃんのお話が不思議で面白かった。
(凍ったロバのミイラとか、胎児の弟を飲み込んだとか)
————
無限ヤモリ
かつては子宝の湯として賑わっていたらしい温泉街。
私は、濃い錆色の湯をたるんだお腹になすりつける。
入浴後の散歩で必ず立ち寄る場所に、
廃墟と化した芝居小屋と、
その先のジオラマが飾られた理容室がある。

ボロボロの芝居小屋では、保育所の子どもたちが
鬼ごっこをしていた。
舞台の上に、鬼はあがることができない。

店主のおじいさんはもともと、体が弱くて歩くことも
ままならない息子さんのためにジオラマを作った。
ジオラマの中の子供たちは、一人残らず元気いっぱい。

滞在する保養所のレジ横には、
二対のヤモリが虫籠に入れられて三箱並んでいる。
二匹が縺れ合い、縺れたところから血の巡りが
悪くなって腐っていく。粘液もやがて蒸発し、
目玉が落ちて干からびると、
永遠の結び目「無限ヤモリ」、子宝のお守りが完成する。

冬の夕暮れ時、真っ暗な芝居小屋で、
「誰も僕を鬼にしてくれなかった」と泣いている。
廃墟の舞台に取り残された男の子を下ろしてやると、
真っ白な運動靴で、楽しげにジオラマに入っていった。

ジオラマのどこにも切れ目がない列車の軌跡もまた、
無限のつながりとなり、その中でなら
息子はいつまでもどこにでも駆けていける。
女性の願望が見せた幻だったのか、幽霊なのか。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

80分の記憶や鳥とだけ話せる言語など、
脳内の箱庭を描いてきた小川洋子さんが描く、
人が外側に持つ箱庭の物語たち。

「便宜上我々が未亡人や双子や職業婦人や病人や社長、などの呼称がいかに大雑把か。皆さまお一人お一人が特別な存在でした。」
固有名詞の少ない作品が比較的苦手な自分が小川作品を
どれも楽しく読めている理由がこの文に詰まっていると思った。

呼称をラベルではなく、個人を表象するいちばん有用な名詞として扱うからこそ、当人の名前よりも確かに、「個」が立ち現れてくるのだと感じた。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

観ること、演じること、観られること。
バレエやミュージカルや演劇に魅せられた人たちの、慈愛に満ちた短編集。
それはひとときの儚い夢かもしれないけれど、主人公の女性たちに与えられたささやかな幸せに読み手も浸ることができます。
奇妙な事柄や人物に愛情を注ぎ、美しい文章で描き出す。
孤独で不思議な、まぎれもなく小川洋子さんの世界でした。
解説者の手によって、舞台の魅力をより鮮やかに感じることができます。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

久しぶりの小川洋子さん
短編集。
舞台に魅了されているという小川洋子さん
すべての短編が舞台をモチーフに語られる
ちょっと不思議で、ちょっと怖くて、
ちょっとせつなくて
小川洋子さんはやっぱりいいなと思える
安心の物語

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

「指紋のついた羽」のやさしさとさびしさと嘘の話に、少し物足りなさを感じていたら、「ユニコーンを握らせる」から登場人物やシチュエーション・ストーリーのどこかしらが奇妙でズレていて、それによって常に後ろから不安に覗き込まれている感じがして、それが最高だった。
特に「鍾乳洞の恋」が痛みや歯、虫といったもので、生っぽい、湿った、嫌悪感といったものが存分に、そして静かに語られているのが素晴らしい。

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

私に、、、小川文学は早かった、、、??

と、思うくらい、良く言えば小川洋子ワールド全開、悪く言えば気持ち悪いストーリーが、舞台をテーマに繰り広げられる。

特に「鍾乳洞の恋」は、頭痛を感じるくらい頭を悩ませながら読みました。
「オペラ座の怪人」、それに、タイトルの「恋」から、やっぱり主人公と針院の院長は、恋愛までとは行かないけど、限りなくそういった雰囲気に近いような感情があるのではないかと…思ったけど、他の人はどう感じたのか。

口内から湧き続ける虫も、痛みからの幻覚の産物としか考えられなかったです。

「舞台」は、幻覚を見せる場所で、夢と現の狭間のような空間だとすれば、この短編は確かに、主人公の幻覚なのか、現実に起こっているのか、そういう曖昧な物語たちです。
所謂「信用出来ない語り手」系の話が続く…そういう、濃厚な「世にも奇妙な物語」を文学として楽しみたい人にとっては最高かもしれません。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

どこかこの世の物とは思えない
夢のような話の作品で

まさに劇場の観客になることが出来る1冊でした。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

小川洋子って、博士の愛した数式のイメージが強いけど、わりとダークネスな作品の方が多いよね…。
短編8作品のうち、「鍾乳洞の恋」の気持ち悪さが好み。虫?みたいなのをシャーレに並べるとかうわー、ってなる。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

表現方法が美しく、小説と言うよりも、童話を読んでいるような気分になりました。
舞台に紐づく物語たちは、情景を想像しやすく、読み終わったあともまるでその舞台を観劇しているようです。
私の未熟な部分ではありますが、「鍾乳洞の恋」は理解が難しかったです。この作品の考察や解説を探してみたいと思いますし、色々な方のご意見が聞きたいです。
最後に、好きだったお話を紹介させて頂きます。
「ユニコーンを握らせる」

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

【短評】
『博士の愛した数式』で名を馳せた小川洋子による「舞台」をテーマにした短編集。
バレエに憧れを抱く少女が手繰る工具達の舞台。帝国劇場に住み着いている「失敗係」という謎の人物。舞台のパンフレットに役者のサインを貰うことに心血を注ぐ女性。帯に記載されていた物語の断片が非常に魅力的であり、平素の好みとは違う領域であることを承知で、惹かれるように手に取った次第。

うーん。評価が難しい!
決して厚くは無い一冊に8つの掌編が納められているからして、展開は実にシンプルだ。構成・構造のお話をするならば、例えば「バレエに憧れを抱く少女が手繰る工具達の舞台」という物語は、それ以上でもそれ以下でもなく、そんな物語なのである。驚くべき展開や意外な結末に帰着することはない。また、意図的なものか、登場人物が全体的に作り物めいていて、その心の動きも含めてやや不気味さが先行した話もあった気がする。

捉え何処の無く、それでいてどこか綺麗な(これを以て「幻想的」というべきか、私には分からない)文章で綴られた景色は、舞台を見ているような目まぐるしい美しさに満ちていた。各話の評価は、そうした空気感がハマるか否か、というところに尽きる。

「嗚呼、これは良い劇を見たな」とか「今回は外れだったな」とか、そんな風に摘むのが良い作品なのかも知れない。

① 指紋のついた羽 ★★★☆☆
綺麗なお話だなぁと嘆息するともに「あっ、こういう感じね…」となる作品。個々のシーン単位の美だけが印象に残り、それ以外の要素は滑り落ちていったような感覚。あと、少女も縫い子さんも何だかちょっと怖い。何故だろう。

② ユニコーンを握らせる ★★★☆☆
かつて女優だった伯母の元を訪ねる高校生。普段はぼんやりとした伯母が、コップの底に描かれたかつての舞台の台詞を演じる際のきりっとした感じが印象に残る。何かが残ったようで、何も残っていない(逆もまた然り)といった作品。

③ 鍾乳洞の恋 ★★★☆☆
意味不明。「歯」ではない何らかの病を抱えているのだろうが、脈絡のなさと気持ちの悪さが先行してしまった。残念。

④ ダブルフォルトの予言 ★★★★☆
良かった。帝国劇場に潜む「失敗係」という題材で長編一作書けるほどに魅力的だと思った。歴史と伝統ある劇場にはそんな不思議が紛れていても良いだろう。また、事故保険金で『レ・ミゼラブル』を全公演観劇するという試みも魅力的だ。雲散霧消しがちな本作品のなかで、自分の感性に最もヒットした作品である。

⑤ 花柄さん ★★★★☆
これも好き。割と収集癖がある類の人間なので、花柄さんが宝物を集め、宝物に囲まれて眠る幸福感は何となく分かった。小さく、密かで、ささやかな人生の潤い。これもまた舞台の魔力なのだろう。花柄さんが幸せな夢のなかで眠ることを願う。

⑥ 装飾用の役者 ★★★★☆
④及び⑤にはやや劣るが、これも好み。コンパニオンなる仕事のことは良く知らないが、個人的な劇場を設置し、人間を住まわせる(人生を演じさせる)という老人の歪んだ愉しみには、ぞっとする美しさがあった。一方で、この話を通じて何を思えばよいのだろう、という感覚は拭えなかった。

⑦ いけにえを運ぶ犬 ★★★☆☆
協奏曲に聴き入る男が「馬車の本屋」を回想するお話。協奏曲パートと過去パートがマッチしておらず、特に前者が流れる。「馬車の本屋」については、既視感のある話で、意外性に乏しかった。

⑧ 無限ヤモリ ★★★☆☆
収録作のなかでも特に変な話で、登場人物が全員不気味。ただ、少年がジオラマに消えていくラストシーンは何故か印象に残っている。

全体的にチューニングに苦戦した感のある読書となった。
そんななかでも鮮烈な印象を残す景色が幾つかあったのは収穫である。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

摩訶不思議で美しい文章で綴られる小川ワールドを堪能。舞台の話もあって惹き込まれました。本当に文学的で、上質な国語の教科書をじっくり味わってる感じ

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2026年05月01日

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