あらすじ
「君からはいつも強い怒りの匂いがした」――カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり・・・・・・。香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続くドラマチックな長編小説にして、直木賞受賞第一作!
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Posted by ブクログ
第三者から語られる一香さんが見れてよかった。
朔さんには作れない匂い、というか、匂いでは解決できない問題がたくさんある。
このシリーズは、読んでると清涼感あふれる気分になる。真夏で蒸し暑いのに。
Posted by ブクログ
前作の内容はあんまり覚えていないが、とても好きな雰囲気だったのはわかっているので、続編も迷うことなく購入。
やっぱり文章の美しさにほれぼれする。夜に読むにはぴったりな本。
香りの表現が素晴らしく、読んでいるだけで想像できる。ハーブ、花、自然、焼き立てのパン、雨、エトセトラ。あと食事シーンも好き。聞いたことのないおしゃれな食事ばかりでうっとりする。
しかし主人公には全く共感できなかった。なにせ身勝手すぎる。途中読んでいてイラついたけど、もっともむかついたのは香りを纏わせて抱くシーン。そこまでして女を抱きたいのか。過去のトラウマを知らない相手にぶつけるなよ……。自分勝手な様子も反吐が出たし、ラストシーンの謝罪もはあ?って思った。でもそれ以外はとても好き。
朔と新城の関係がとても好み。あれだけ鼻が利く朔がヘビースモーカーの新城をなんだかんだ傍に置くのがいい。
それにこの話は新城という男がいるから深みが増している気がする。
最終巻も楽しみ~。