【感想・ネタバレ】ジェノサイド 下 新装版のレビュー

あらすじ

イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは。一気読み必至の超弩級エンタメ!

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Posted by ブクログ

本当にすごい景色を見させてもらった傑作でした。エンタメ小説としてのクオリティもさる事ながら、色々と考えさせられる重ためのテーマも扱う社会派の側面もある凄まじい小説です。
ジェノサイドというタイトルの通り、アフリカ大陸の内乱や、米国大統領の愚行だったりと、人間の醜い側面に焦点を当てた場面が頻発します。特に子ども兵の登場シーンは本当に心が痛みますね。
超知能との相対シーンも、人間の醜い側面が見える中で際立ったメッセージが包含されています。
本書を読むと、トランプ大統領のもたらす無秩序、超知能AIが人類を滅ぼすかもみたいな現実世界の話が想起されますが、本書の新装版がこのタイミングで出たのは偶然でしょうか、または狙いだったのでしょうか。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

概ねいいのよ。主人公は薬学院生で、物語冒頭で亡くなった父の開発している秘薬の開発に携わるようになり、また世界(というよりアメリカが)コンゴで発見された新種人類ともいうべき天才に振り回されるというのも面白い。特に新種人類はピグミー族の子として生まれた後、わずか3年にして天才的な戦術的視点を持っていて、あたかも今の「生成AIによって生まれた人類を超える知能が何をするかわからない不安」を先取りした感じになっている。人智を超えた存在とどう共存できる社会を作っていくのかを考えさせる構成にもなっており、そこに葛藤するアメリカ政府職員の心情など吐露されており、非常に共感できる。一気呵成に読ませる物語であるのもいい。ただなあ。。。ちょっと政治的記述が目立つのがいまいち。例えば主人公と協力する韓国人学生がいるが、親しくなるときに、わざわざ日本がかつてした戦争犯罪や関東大震災における朝鮮人虐殺の説明をした後に、果たしてそんな歴史を持っているなか仲良くできるのだろうかと主人公葛藤するのだが、そんな下りは要らなくないか?気が合えば歴史なんて関係なく普通に友達になれるし、同じ目標に向かって協力できるだろう。そんな余計な部分が鼻についてしまうのがマイナス。
一方、物語の中でコンゴの反政府勢力に加わっている少年兵の描写があり、そこは非常に印象に残った。おかげで「戦場から生きのびて」という少年兵からの回復を著述した自伝に行き当たったので、そこは感謝。

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2026年05月28日

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