あらすじ
話題の映画「兄を持ち運べるサイズに」の原作で実兄の突然死をめぐる『兄の終い』、認知症の義母を描く『全員悪人』、壊れてしまった実家の家族について触れた『家族』など、大反響のエッセイを連発する翻訳家の村井理子さん。認知症が進行する義母の介護、双子の息子たちの高校受験、積み重なりゆく仕事、長引くコロナ禍。――慌ただしい日々の中で、愛犬のラブラドール、ハリーの傍らで本を開き、心を整える。読書家としても知られる著者が、濃厚な40のエピソードとともに、人生の折々に伴走した40冊を紹介する。
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Posted by ブクログ
日々の生活(子育てや介護、病気や仕事など)の多忙で悩める時間を、明るくドライに豪快に書いてあり、読者に元気を与えてくれる。その時々に著者に元気をくれた本も紹介されている。
あとがきに、以下の記載:
本は音が出なく動かなく退屈と、子は言うが、
「本の世界では、本を開く人間が主役だ。・・・ 登場人物が自分の大切な仲間になる。・・・ 知らなかった世界が自分のものになる。・・・ いつ何時でも手の届くところで、まっていてくれる。・・・」
「本は静かだ。・・・ たくさんの物語がそこでひっそりとまっているという奇跡。 ・・・」
以前に通訳の米原万里が書いた本を読んだことを思い出した。知的でもっと毒があったような内容だったかと。
翻訳家の著者のこの本は、いつ誰にで訪れてきそうな生活感に溢れる。本を読みたくなる。
どっちがいいということではない。
Posted by ブクログ
家庭言語環境(HLE: home Language Environment)のリッチさが子どもへの読書習慣を向上させるという心理学の知見を真っ向から否定する著者の感覚は、ほんとそうだなと思った。「あとがき」に書かれた読書への想い、そしてあまりおしつけがましくない著者の姿勢が、とても好きでした。読書の真髄、ここにあり。