あらすじ
風が強く吹き付ける日本海最北の離島、礼文島。昭和29年初夏、動物学者である土橋義明は単身、この島に派遣される。島の出身者に相次いで発症した“風土病”を解明するためだった。それは寄生虫「エキノコックス」が引き起こす、人間の腹が膨れて死に至る感染症。島民を救うべく土橋は奮闘を続けるが、島外への流行拡大を防ぐため、ある重く苦しい決断を迫られ……。命と向き合う研究者の葛藤と強い信念を描く長編小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
救命救急センターの一員として、コロナ禍では自らも厳しく制限されたし、患者さんやご家族にも制限をお願いしてきた。学生時代に僅かながら貝の撲滅活動に従事したことなども思い出す。大きな仕事を覗かせてくれる作品であったが、それに従事した方々の苦労も、私たちが一つ一つ積み上げてきた苦労も、大小違わなかった。
Posted by ブクログ
北海道で読むものがなくなって買った。
すばらしい。エキノコックス…
葛藤を冷静に描いていて、読んでいて胸が苦しくなるけど励まされるような気持になった。
Posted by ブクログ
寄生虫×河﨑さんとか買うしかない。
エキノコックス、小説の素材にするには地味ではないかと思っていたが、そこはさすが河﨑さん。登場人物の苦悩や葛藤、人間臭さがうまーいこと書かれており、エキノコックスの地味さをカバー。いやぁ、すごい。