【感想・ネタバレ】ぐっちーさんの本当は凄い日本経済入門のレビュー

あらすじ

最強経済ブロガー・ぐっちーさんの最新刊。
10万部突破の前著に続く話題の新刊です。

2013年 円安、アベノミクス、シェールガス革命・・・
日本とアメリカが大復活!?
そんな、どこにも書かれていない経済、本当の話が
盛りだくさんの内容です。
また、本書では冒頭論文を始めとして、
書き下ろし、一般には未公開の原稿も含まれており、
有料メルマガの読者にも楽しめる内容になっています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ぐっちーさんこと山口正洋さんの2冊目の著作。
基本的には本人のブログの再構成。2011年頃から今年にかけてのトピックを項目ごとに仕分けし、まとめたもの。書籍の形になっていると読みやすいが、文中「先週」だの「前回」だのと書かれていても、それが何を示しているのかが不明だった点が不満といえば不満か。
書かれている内容は「投資家が考える日本経済」であり、必ずしも生活者視点ではない。TPPについても、企業が儲かるかどうかといった視点に重きが置かれ、関税でいえば輸入農産物にそれほど高い関税がかけられているわけではないことと輸出側でも有利になる可能性があることが指摘されているが、例えば公共事業の参入問題であるとか新聞などで報じられないその他の項目についてはこの書籍でも華麗にスルーされており、自動車対農業の構図よりはマシとはいえ、問題を矮小化している感は否めなかった。
アベノミクスについても多少触れられているが、円高容認論者のぐっちーさんはそれによって業務の海外移転が進み、日本の産業が空洞化していっている事実については一言も触れていないなど、バランスを欠いているようにも思える。
とはいえ、自分の知らない視点や投資家としての考え方など、勉強になるところも多々あり、ぐっちーさんの人柄なのか、冗談を交えながらの文章も軽快で読みやすい。難しい話をさらっとわかりやすく伝えてくれており、好感が持てる。

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2013年06月26日

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