あらすじ
言葉の壁をこえて、古典や名作のほんとうの面白さを体験してもらいたいと企図したシリーズです。現代語を用いて読みやすくしていますが、原文の意味をできる限りそのまま伝えるように努めています。明治〜昭和初期の日本文学への入門書。 『武蔵野』ーー郊外を散策し、自然の情景と人々との出会いを描く。『初恋』ーー頑固ものの老人宅に、出入りすることになった理由。『非凡なる凡人』ーー「西国立志編」を愛読し、目標を定め努力する友人。『運命論者』ーー運命に抗えないという男が語る、自らの悲運な人生。以上4作品を収録。
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Posted by ブクログ
「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」始まる。文語体でちょっと難しかった。小説ではなく随筆だった!国井田独歩の考える武蔵野は板橋ー川越-入間ー所沢ー府中ー二子ー目黒。えええー自分のテリトリーの八王子・町田は入っていない!途中、ツルゲーネフを引用しているところがいい。「夜が更け、風が無なく、雪が降る」こういうしーんとなる場面、田舎の美しい風景、北海道にも那須にもないらしい。自然描写のみならず、生活感がある武蔵野には納豆売り、馬の蹄、車の轍がある。旅に出たくなる本、深夜特急や旅のラゴスを読みたくなる。