あらすじ
勉強も部活も恋愛も、のめり込めるものがなく退屈な毎日を送る中学二年生の美羽。このまま十代前半の日々を終わらせるのはもったいないと感じていたところ、同じ思いを抱える幼なじみの紗弥から万引きに誘われる。今を変えるには「スリル」が必要だ。紗弥と共にクラスの一軍女子グループと夜の街へと繰り出した美羽は、小さなスリルを重ねるうちにクラスメイトたちの秘密を知ってしまう。それは静かに美羽を高揚させ――。
本書は、2015年8月に新潮社より刊行された単行本『みんなの秘密』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。
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Posted by ブクログ
『みんなの秘密』文庫改題。10年前の本なのに今も変わってないと感じる。救いのない生徒、先生、これが日常なら親はどうすればいいんだろう。美羽はごく普通の家庭に育っているし両親も常識的な人だと思う。なのにこうなるのか。思春期に入り周りにカッコつけたりしたい時期だろうけど万引きを繰り返す、自転車を盗む、友人のお金を盗る、みんながそうじゃないと思いたい。
Posted by ブクログ
思ったほど衝撃を受けなかった自分に少し驚きつつ、自分も子どもも中学時代に普通に教室内の盗難とかあったことを思い出していました。
犯罪的な部分と無邪気な普通の中学生の部分の境界線のなさが逆にリアリティを感じさせるけれども、こんなのはフィクションの世界だけにしてくれとも思う程度には自分も大人になったのかも。
Posted by ブクログ
14歳の少年少女たちの犯罪についてのお話。
自分が学生の頃もあったな、と思うような、一言で何かが崩れる感覚とか自分の行動がずれたらそれだけで仲間はずれにされそうな感覚、自分が周りから見られたい感覚、表面上は仲良くしてるけど本当は仲良くない感覚、あの人と仲良くしたいけどそうしたら自分の今の関係が壊れる感覚。今思えばなんでそんなことを気にしていたんだろう、と感じるが、中学生だった当時はそれだけで自分の居場所がなくなるように感じられて。この本はなんとも言えないむず痒い感覚を言語化するのが上手いなと感じた。悪いことでもその時は楽しくてやってしまう、そのあとから後悔してモヤモヤするけどまたやってしまう。子供だけなのかそうじゃないのか、わからないけど読んでいて自分も人に言えないようなそんなことしてたかなーと思い出させられる本だった。