あらすじ
もともとハリウッドの映画人による「内輪の賞」だったアカデミー賞は、約百年の歴史を経てその姿を変えてきた。アカデミー賞をひもとけば、映画界やエンタメ業界の変化のみならず、アメリカ社会の変化も見えてくる!
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Posted by ブクログ
何度か出てきているのですが、「何が受賞したのか?」より、「なぜ受賞したのか?」「なぜ受賞できなかったのか?」を考える一助となる一冊です。
平易な言葉でとても分かりやすく説明してくれています。
構成もよくできてて、重くなりがちな成り立ちの歴史は後回しにして、アカデミー賞自体の説明⇒アカデミー賞を選ぶ人、選ばれる人の説明⇒歴史⇒その他という流れです。
あと、個人的にお~!とテンション上がったのは、濱口監督と大学の世代が同じ(作者のひとつ学年上が濱口監督)で映画仲間なんですって!
当時の裏話が聞けて嬉しいし、「ドライブ・マイ・カー」の受賞の何がすごかったのかも、丁寧に語ってくれています。
「ドライブ・マイ・カー」、大好きなんですよね。
当時のコロナ禍、孤独や身近な人を突然失った時の哀しみにフォーカスしていて、アメリカ、ひいては世界の時代に寄り添っていた映画だったと。
端的に述べると、確かにそうだったかもしれませんね。
その他、近年の転換点や、時代を反映した『今』(2025年~2026年現在)のアカデミー賞の動向も語ってくれているので、読むのは早い方が吉ですね。
コラムも充実!
とっても面白かったし勉強になったので、あとがきに書いている通り、ぜひ「アカデミー賞入門<技術部門編>」も書いていただきたいものです。