あらすじ
もともとハリウッドの映画人による「内輪の賞」だったアカデミー賞は、約百年の歴史を経てその姿を変えてきた。アカデミー賞をひもとけば、映画界やエンタメ業界の変化のみならず、アメリカ社会の変化も見えてくる!
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Posted by ブクログ
何度か出てきているのですが、「何が受賞したのか?」より、「なぜ受賞したのか?」「なぜ受賞できなかったのか?」を考える一助となる一冊です。
平易な言葉でとても分かりやすく説明してくれています。
構成もよくできてて、重くなりがちな成り立ちの歴史は後回しにして、アカデミー賞自体の説明⇒アカデミー賞を選ぶ人、選ばれる人の説明⇒歴史⇒その他という流れです。
あと、個人的にお~!とテンション上がったのは、濱口監督と大学の世代が同じ(作者のひとつ学年上が濱口監督)で映画仲間なんですって!
当時の裏話が聞けて嬉しいし、「ドライブ・マイ・カー」の受賞の何がすごかったのかも、丁寧に語ってくれています。
「ドライブ・マイ・カー」、大好きなんですよね。
当時のコロナ禍、孤独や身近な人を突然失った時の哀しみにフォーカスしていて、アメリカ、ひいては世界の時代に寄り添っていた映画だったと。
端的に述べると、確かにそうだったかもしれませんね。
その他、近年の転換点や、時代を反映した『今』(2025年~2026年現在)のアカデミー賞の動向も語ってくれているので、読むのは早い方が吉ですね。
コラムも充実!
とっても面白かったし勉強になったので、あとがきに書いている通り、ぜひ「アカデミー賞入門<技術部門編>」も書いていただきたいものです。
Posted by ブクログ
毎年気になるアカデミー賞。話題となった受賞のエピソードはもちろん、賞の成り立ちから遡り詳細に分析。いかにその他の映画祭と違い特異なものであるかがわかる。かのエジソンが映画の黎明期に制作、配給、上映を独占しようとしていたとは。映画ファンなら必読。
Posted by ブクログ
ちょっとだけマニアック、ちょっとだけ専門的、でアカデミー中心のエンタメを愛していて、でも、アカデミーの影響力も考慮して現在ではこんな感じ、とよくまとめられ書かれているなと思いました。
2001年頃からハリウッド映画界に興味を持って映画雑誌を購入するようになり、アカデミー賞の結果も追うようになりました。
今でも映画関連ではアカデミー賞の時期が一番わくわくします。
本著でも触れられていますが、アカデミー賞は映画の善し悪しだけでなく、そのときの時代が反映されることもあるので、時代を写す鏡と思えます。
2003年のイラク戦争反対でドレスの色が黒が多くなったとか、最近だとコロナで授賞式の形式が変わったとか。
授賞の結果で映画の批評、ということではなく映画界がどういうアンサーをその年に出したのか、授賞式はどういう見せ方なのか、などひっくるめて楽しんでいる自分にとってはとても楽しい内容の本でした。
裏方のことや映画製作の詳細を知らないので、
経験者…?詳しいからこその視点が興味深かったです。
印象に残っているのは映画音楽についてで、映画との一体感がある作品が近年多いのでサントラだけで聞くとちょっと物足りない、的な。(細かい記載は失念してしまいました)
自分が映画を好きになりたての中学生の頃は、一番聞いていた音楽はアーティストではなくサントラでした、特にハリポタ、LOTR、SW、ムーランルージュ等ミュージカル映画etc。
最近派手な音楽はあまりないのは、そういう傾向だったのか。
今でも2003年のピーターパンの曲がテレビから流れると使って貰っていて嬉しい気持ちがある。近年の映画だと、そういう使われ方はないかもしれない。
Posted by ブクログ
私は小学生6年の頃、アカデミー賞の作品賞を全て観たいという夢がありました。その時の最新の受賞作は「カッコーの巣の上で」。おそらくそれまでの48作品のうち20作品程度しか観ることができていないまま、その後は忙しくなりアカデミー賞への興味も薄れてしまいました。この本を読んでみてロッキー以降の受賞作に、いまさらながら大きな感動を覚えました。
アカデミー賞は差別、偏見どの闘いであったことが、よくわかります。人種、ジェンダー、マイノリティなどなど。故に真にその年の最高傑作であったとはいえないのですが、「風と共に去りぬ」のビビアンリーの美しさ。「サウンドオブミュージック」の感動。「スティング」のポールニューマンとロバートレッドフォードが演じた痛快さ。「ゴットファーザーpart2」のアルパチーノの凄まじさなど、今でも思い出せる感動をもらいました。アカデミー賞も放送権をyou tubeが獲得したので、これからはスポーツと同じく、有料配信で見るのかなと懸念しています。
Posted by ブクログ
タイトル通り、本当にアカデミー賞の入門編。アカデミー賞とはどのような賞なのか、なぜ世界で最も権威ある映画賞になったのか、これまでどのような記録が生まれてきたのか、などを分かりやすく解説している。また、映画史と当時の社会情勢を結びつけながら、「何が受賞したか」だけでなく、「なぜ受賞したのか/できなかったのか」を読み解く面白さを改めて教えてくれる一冊だった。やはりアカデミー賞は面白い!