あらすじ
母親が遺した不動産を共有不動産として相続することになった四人のきょうだい。
先行き不安な零細企業を経営する長男の春馬。
看護師長でありながらも、とある事情によりお金が必要な長女の渚。
考えなしにお金を使ってしまう次男の秋人。
離婚して実家に戻り母と最期まで暮らしていた次女の小雪。
土地の売却価格をめぐって対立するうちに、
それぞれの抱える行き詰まりまでもが明らかとなり……!?
果たして彼らは円満に相続を終え、人生を再スタートできるのか。
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Posted by ブクログ
実に読みやすい文体、物語で、時折り驚かされる出来事を挟み込みながら、決して退屈するわけでは無いストーリーを、細かく分かれた章(せいぜい10ページ位ずつである)に沿って読み進めていく事が出来る、よく出来た小作品であると思う。
また、タイトルにある不動産、については、正しい専門的な知識(著者は不動産会社勤務の経験があるのだろうか?)を元にしたと思われる記述もあり、いずれ不動産の相続をするだろうである方には、大いに参考になるのでは無いかとも思う。
かつて相続を経験した私の場合は兄弟も無く、かと言って相続の苦労が無かった訳でも無い。その様な境遇なのでこの物語に出てくる4人兄弟の家族一人一人の気持ちを実に興味深く、不快感もなく、読み進める事が出来た。
繰り返しになるが読みやすい文体と大きめな活字で、あっという間に読み切る事が出来た。決して後に残るものがなかった訳では無い。お仕着せでは無い、爽やかな読後感が残ったように感じた。
Posted by ブクログ
母親が亡くなり、それまで希薄な付き合いだった兄弟姉妹4人が相続した共有不動産の処分でバトルに。
みんな抱えている悩みがあり、共有不動産がどうなるかだけでなく、悩みは解決するのかも気になった。
長女渚さんの行動が1番ぐっと来ました。
読みやすくて、元気をもらえる一冊だった。
Posted by ブクログ
関係性の薄い4兄弟姉妹が部っとんだ母親が遺した不動産の売却で大揉め。ストーリーは相続争いからそれぞれの兄弟姉妹の事情へ、そして新しい生活へと移っていく…。僕の中では今だに『県庁の星』のイメージが強い作者さん。
Posted by ブクログ
2時間ドラマを見ている感じで話が
展開されるのでサクサクと読める作品でした。
親が残した不動産を4人の兄弟がもめる
っていう単純な展開かと思っていたら
母親の兄弟たちに対する仕掛けに、あぁ~
なるほど、たしかにそのままだと結局
表面上の付き合いになっちゃってたんだよなぁ
っとも思ったけど、いやいやもっとまっとうな
やり方がなかったのか?なんて思いました。
ただ、そのおかげか4人の兄弟がそれぞれの
現状での自分を見つめなおし実家の売却に
よってリスタートする感じはよかったかな。
ただよかったけど、やっぱりもっと
ほかの方法があったと思っちゃいます。
生前その母と父が喧嘩する理由や
喧嘩した後の話をよんで、
なんだ結局幸せじゃんと思いましたし、
はたから見ると迷惑かもしれないけど
当人同士は必要なことだったんでしょうね。
だから母親はこの仕掛けをしたんですよね。
作品のストーリー自体には関係ないこと
なんですが作中で移動する際の描写が
微妙に細かいところが気になりました。作風?
Posted by ブクログ
金額の多少に関わらずお金が絡むと揉めるというが、兄弟姉妹が4人だとまとまらないだろうな。それぞれが納得できる結果になったのならヨシとしなくちゃ。
Posted by ブクログ
クセ強めの母親が遺した共有不動産を子ども4人が相続することになったのだが、次女が離婚後、実家に戻り母親と暮らしていたことで、オークション価格が気に入らないと言い出し、きょうだい喧嘩が勃発する。
大人になったきょうだい達が、言い争いをするのはこういう遺産問題なんだろうなと思う。
ひとりっ子だと背負うものは大きく誰の手助けもないから負担はあるが、そういう揉め事はない。
どちらがどう…ということはないが、大人になってそれぞれ家庭を持つと疎遠にはなるので、そのぶん集まって話し合いをして…という時間と労力は要する。
それぞれの家庭内の様子が、けっして良好ではなく問題を抱えているのもあるあるな話だとは思う。
みんなそれぞれに解決しながら次女のこともなんとかしようとしているのも、やはりきょうだいだからかもしれない。
お金の使い方で人間性がわかるというのも、なるほどと思った。
お金は未来に投資するのも納得できる。