あらすじ
七実には秘密がありました。それは公園で出会ったおばあさんと、密かに俳句を作っていること。そんなある日、七実のクラスに、市の俳句大会で大賞を受賞した人がいることが発表されます。ですが、そこから思いもよらぬ“盗作問題”が巻き起こり――。少ない言葉に思いをこめる俳句の魅力や、句会を通じて人と心を通わせる楽しさを描いた、俳句入門にもぴったりの物語です。
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Posted by ブクログ
3年生から。教科書に実際に学習する俳句が出てくるのがいい。
おとなしい主人公が、クラスメイトに自分の俳句を盗作されたことをなかなか言い出せないところを、俳句仲間のおばあさんがフォローしてくれるところがいい。
あとがきがとてもわかりやすくてよかった。
「楽しいことは、楽しいといわず、
うれしいことは、うれしいといわず、
くやしいことは、くやしいといわず、
きれいなものは、きれいといわず、
その楽しさ、うれしさ、くやしさ、きれいさを、別の言葉でつたえるのです。」
Posted by ブクログ
自分だけの俳句ステップで。良い終わり方だ。七実みたいな子も、さちえさんみたいな子もきっといる。小学生にもいろんな人間関係があるよなぁ。俳句をつくることで自分の気持ちを言葉にできる、そんな伝え方もいいのかもしれない。