あらすじ
イスラエル生まれのダニー・ネフセタイさんは子どものころ国を守るために戦闘機のパイロットになるのが夢でした。3年間の徴兵で空軍に入りましたが、その夢を叶えることができずに旅にでます。そして立ち寄った日本の公園で驚きの体験をします。公園には今まで「敵」と思っていた国々の人が多くいて、その人たちと自然に楽しく話をすることができたのです。「敵」と教えられた人は同じ人間だと気づいたのです。その後日本で暮らすようになったダニーさんには段々と気づきが多くなっていきました。そのひとつはずっと戦争をする自分の国、しかし暴力は何も解決することはできない、話し合いこそが大切だとの気づきでした。そして本職は家具を作る職人ですが、平和を唱える活動を始めたのです。
絵本を通して平和のあり方を考えます。そのキーワードは丸いちゃぶ台。角のないちゃぶ台は誰とも同じスペース、同じ距離で接することができるのです。
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Posted by ブクログ
元イスラエル兵士が旅をして日本を訪れる。そして、それまで「敵」と教えられてきた国の人たちと出会い、同じ人間だと気づいたことから生まれた絵本。
「教育」は、洗脳になる。そう教えられてきたら疑うことは難しい。
異なる価値観に触れるゆとりがあるといい。できるなら一度は生まれた場所を出て、全く違う場所で暮らす時間をもちたいものだ。
絶対的な自信をもち決して過ちを認めない政治指導者たちと彼らに盲目的に従う人たちの声が轟き、エコーチェンバーでかたくなになる人が増えている現代だからこそ、自分が間違っているかもしれないという疑いを持つ謙虚さと柔軟性を大事にしたい。