あらすじ
「もしかして、光?」東大赤門前で声をかけてきたのは、小学校6年生以来、7年ぶりの再会となる長谷川琴葉だった。そんな時、当時の担任だった中山が川から遺体で発見されたとの報が入る。中山の訃報を告げると、「中山を殺したの、私だよ」と琴葉。そんなはずない。琴葉が中山を殺したなんて、絶対にありえない。なぜなら――母親からの呪縛、敷かれたレール。互いに言えぬ“嘘”を抱えた2人が、自分と向き合う旅が今始まる。
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Posted by ブクログ
主人公の光が、小学生の同級生だった琴葉と再会した10年前を思い出す形で進む「嘘つきなふたり」のお話し。かつての担任だった中山を私が殺した、という琴葉。そんなはずはないという光。何が本当で何が嘘なのか。それを探るミステリのようですが、どちらも母親の影響を強く受けた二人が「小学校の修学旅行」をなぞる京都旅行を通じて自分の本心に向きあっていくという、かつてできなかった「青春」を取り戻し、子供から大人へ踏み出す成長の物語なのだろうと思います。カタルシスに心が震える名作。
Posted by ブクログ
"修学旅行をやり直す"というありそうでない設定に興味を惹かれたので読みやすかった。
『他人に干渉されず、自分の人生を生きる』
それがどれだけ幸せで尊いのか、これを筆者は伝えたかったのだろうと感じた。
そして、印象的な比喩表現が沢山出てきたことで、ストーリー以外でも楽しめた。
Posted by ブクログ
自分も空っぽな人間だから、すごく刺さる言葉があった。
正解のない問題に丸つけできるのは、最初から最後まで自分しかいない、自分で選んだことにも選ばなかったことにも責任やら結果やらは付いてくるので、自分で考えて後悔ない選択をしていかなくちゃな〜と思った。