あらすじ
脱いだ服を雪の中に隠すなどしばしば奇抜な行動で周囲を驚かせる古生物学者の夫や、独特なヘアスタイルをした関根という名前の大事な兎、自宅を半焼させた経験を持つどこか抜けたところのある祖母……。身の回りにいる愉快な人々の姿を、印象的なエピソードとともに軽妙なタッチで描く抱腹絶倒のエッセイ!
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Posted by ブクログ
これぞエッセイという感じでした!
岸田奈美さんのようなエッセイが好きな方は
好きな作品だと思います。
やはり面白いエッセイを書く方は
文章の書き方の上手さがどうこう以前に
圧倒的なエピソードトークを持っている
ことが多いなと思いました。
もちろん文才もあって、面白いエピソードを
さらに際立たせるワードセンスが光っていました。
疲れている時に読むと癒される作品だと思います。
昭和や平成の時代は、周りの人とはちょっと違った
行動をとりがちな人、言わばエッセイを書くネタが
たくさんありそうな人のことを“おっちょこちょい”、“天然”などプラスともマイナスとも取れる
絶妙な言い方で表していたイメージですが、
最近はアルファベットを用いて、
「これは発達障害です」という感じで
示すことが増えたなと思う今日この頃です。
エッセイを読む時は「なんでこの人はこんなことするんだろう?」などと言ったことは考えずに、ただ起きてる出来事を面白いなぁとのんきに受け取る姿勢がないと、楽しめないものなんじゃないかなと思います。
Posted by ブクログ
古生物学者の夫さんや、飼いうさぎの関根との日々が書かれたエッセイ。
さくらももこ風味があって、するすると読める。
家族のとんでもエピソードは思わずニヤけてしまうくらい面白い。
「自分は上手い文章が書ける」という自負がありつつも、目立つのが嫌で手加減していた子ども時代。私もいかに目立たないかを重視して生きていた子どもだったので、「わかる〜」と思いながら読んだ。
セーラームーンの人形を月にしてしまったエピソードは、吹き出してしまった。
一方で小学生のときに通っていたくもんの思い出の回や、関根との別れの回は胸にじんわり沁みるものがある。
祖父との別れの回での教え「葬式では泣くこと」は、いつか身内を看取る時のために心に留めておきたい。