あらすじ
「なにしても、いい。好きにしていい、から」――七十年に一度の大祭。その社の修復のため碑継島を訪れた宮大工の榊は、宮司の息子の美少年・尊に出会う。高校にも通わず純粋培養されているような尊は、控え目ながらも真っ直ぐに榊を慕ってきた。しかしある夜、社に祀られている『へみ神』への供物として淫らな儀式を受け入れる尊の姿を目撃してしまう。島のことには深入りするなという師匠の言葉が頭を過るが、島を出る前の夜、尊が部屋を訪ねてきて……。
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Posted by ブクログ
宮大工×供物にされるために育てられた少年
神社の修復を手掛けるため、怪我をした師匠にかわり島にわたってきた主人公は、宮司の息子と出会う。
その少年は、主人公が過去に出会ったことのある少女ににていた。
修復を進める間に二人は距離を縮めていくが、ある日供物として淫らな儀式を行っている場面を目撃してしまう。
深入りしてはいけない、という師匠の言葉に従わなければならないが・・・。
テーマとしては、あまり珍しいものではありません。
しかし、その描写がメリハリのあるもので、とても楽しく読ませてもらいました。
挿絵がぴったり、なのもこの作品のいいところ。
挿絵が挿入されるタイミングも絶妙なので、これは編集さんの力のたまものですね。
禁忌もの、因習ものが好きな人におすすめです。
ちなみに、師匠がイイおっさんでGJです。
残念な方向に予想外
えー、これで終わりですか!?おどろおどろしい雰囲気とか、親方さんの忠告はフラグじゃなかったの?
島からの脱出もあっさりできちゃったし、追っ手がかかっている様子も無いのはなんとも物足りない...。
序盤の雰囲気からもっとドキドキハラハラな物語を予想してたので、ものすごく残念。