【感想・ネタバレ】マダム・ミニョンはご遺体しか愛せないのレビュー

あらすじ

修道院育ちのリーゼロッテは、明日レイモン伯爵と結婚する。王妃の朗読係になるための形式上の婚姻だ。
友人のハンスは猛反対するが、リーゼロッテはレイモンのことがずっと好きだった。形式上の妻でも、式の口付けがフリであってもかまわない。
しかし別々の部屋で初夜を明かした翌朝――レイモンは遺体となって発見された。刺殺という見立てに納得がいかないリーゼロッテは解剖を願い出る。
そう。彼女は「魔女」と畏怖される天才解剖学者。
夫の死の真相を突き止めるため、夫の願いを叶えるため、リーゼロッテは王宮に出仕する。
「マダム・ミニョン」と呼ばれた少女と王宮陰謀劇の幕開けだった――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

修道院育ちなのに解剖学者という設定は面白かった。
そして、形式上の夫が、かつ早々に退場する夫が、思っていたより人物描写がされた上で退場させられたのでびっくりした。
容赦ない展開である。

王宮らしく(?)水銀やら王子の生き返りやら、あるあるネタや陰謀ネタを絡めつつ、死因特定や輸血に至るまで、様々な解剖学、医学に纏わる話が出てきて面白かった。
ただ序盤は解剖はするものの、分かることが少なかったり、犯人特定に至らないことも多く、もしかしてこんな調子でもやもやしたまま進むのかなという心配はあった。
中盤からは真相に至れるようになったので、そこからは一気に面白くなった印象。
一気読みでした。

序盤にも小ネタでいいから解剖でちゃんと解決する話を挟んで欲しかった気はする。
あの肩透かし感が本当に勿体無かったので。

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2025年08月23日

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