あらすじ
奇跡を起こせるのは、最後の最後まで奇跡を信じきったやつだ――
資金なし、経験なし、計画性なし。
あるのは志とビジョンだけ。
ベンチャー起業の紆余曲折と仲間たちとの絆を描いた、お仕事×青春小説!
なにかを成し遂げたいのなら、死ぬ気で働かないといけない時期が必ずあると思うんだ。
黒川虎太郎は大学四年生。大手企業からの内定も獲得し、堅実な人生を送っていく――はずだった。だが、ステージIVの悪性リンパ腫になったことで人生が一変。
絶望に襲われるコタローを救ったのは『生きるための起業』という一冊の本だった。治療が奏功し、なんとか死を免れたコタローは退院と同時に、「生きるために」起業することに。
高校時代の同級生、白井博と二人で会社を立ち上げたものの、事業内容も資金の調達先も何も決まっていない。
決定したのは社名――「サバイバーズ」だけ。動画制作会社としてスタートを切ることにしたものの、行き当たりばったりすぎる経営で、この先、生き延びることができるのか……!?
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Posted by ブクログ
とても爽やかな青春群像劇。この作者さんの本の中ではかなりライトな感じかなと思いました。
癌患者になったことをきっかけに、自らの生き方について真剣に向き合うようになった主人公が、起業することを通して仲間を得ながら、ともに成長していくストーリー
互いにぶつかったり、それぞれの課題と向き合いながら、前に進んでいく様子がすごく眩しい
話の展開的に、主人公の癌が再発するのでは?と予想しながら読んでいましたが、そのような無粋な(?)ことは起きませんでした。
奮起からの成長を描きたかったのだろうな、と思いましたので、それでよかったと思います。(おかげで変に安っぽくならずに済んだ)
あと、軽々しく成功が手に入らないところもリアルで良かったです笑
そういうもんだよね。