【感想・ネタバレ】目標という幻想 未知なる成果をもたらす、〈オープンエンド〉なアプローチのレビュー

あらすじ

この世界には彷徨うことでしか辿り着けない場所がある。

AIの飛躍的な進化を導く科学者らが探り当てた、オープンエンドネス〈終わりなき探索〉というコンセプト──「最高の目標を達成するには、それを捨て去る覚悟が必要だ」。AIを変えたアプローチは、目標志向で進む研究や開発のみならず、芸術、教育、組織、生活、その多くを変えることができるかもしれない。

本書の原書(米国版)が出版されたのは2015年のこと。「目標を設定しないことで、むしろ価値ある結果に至る」という、AI研究の中で得た知見の汎用性に気付いた著者らは、分野を超え、すべての人に向けて、易しい言葉で本書を執筆しました。この逆説は、多くの専門家に転機をもたらし、AI研究の核にも据えられています。しかし、いまだ多くの物事が「目標」に囚われ、私たちは目標から逆算して動くことが常になっています。もちろんなかには定めるべき目標もありますが、目標が野心的であればあるほど、それは偽りのコンパスに頼るようなもの。

事前に目的地を定め、できるだけ最短距離で目指す旅は、創造的な探求にはなりえません。あえて目標をもたないことでこそ、偶発的な出会いや予測不能な創造が連鎖し、計画的には到達しえなかった価値や視点が立ち現れてきます。本書が示すのは、そうしたプロセスを肯定する視座であり、創造性を開く構造としてのオープンエンドネスです。

あなたが興味をひかれてゆく道と、また別の道を誰かがゆくことの価値に思いを馳せて。今一度、創造的な社会の指針にしたい一冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

野心的な課題を解決するためには目標は不要だということを主張する本。
しかしながら短期的な実現可能性が高い目標については持つことはの有用性は説いており若干矛盾を感じる。

私としてはスティーブ・ジョブズの言うコネクティング・ドットの考え方の方がしっくりくる。
目標という概念にとらわれず、いろいろなものを試してそれを後から拾い上げてつなげる。それがこの本でも述べようとしていることではないだろうかと思った。

より遠くへ歩こうと試みたロボットよりも、新規性のある行動をただ繰り返して試みたロボットのほうが、より効果的に歩行を習得できたとか、迷路を攻略するのも、出口に近づこうとするよりも、新規性のある行動を繰り返す方が、迷路への出口を偶然発見する確率が高まったというのも興味深かった。

また、第11章の目標とAIの探究は興味深く読んだが、今から1年前のAIの状況を前提にした考察は、やはり現時点でAstralやFableが来ている世の中ではちょっと議論が追いついていない感じがする。
この著者による、今現時点でAGIとも呼ばれているAIを前提とした、議論を読みたいと思った。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

目標は定めない方が大きな成果をあげられる、という考え方は面白いと思った。
仕事でもプライベートでもある程度の目標を作るけど、その逆の視点もあった方が上手く行くこともあるんだろうな〜

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2026年06月11日

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