あらすじ
幼馴染みへの片想いに悩んでいた高宮翔矢は、突然異世界に召喚され、呪われた魔剣に囚われた皇子を鎮める『鞘』だと言われてしまう! 訳もわからないまま、皇子の側近によって地下牢に放り込まれると、そこには黒豹が――それは皇子であるアンシャルが魔剣の呪いに蝕まれた姿だと明かされる。周囲の人々に危害を加えないために心を閉ざしたアンシャルの心を救えるのは翔矢だけであると神官たちから懇願されるが、当の本人からは『鞘』など不要と拒まれてしまう。しかしアンシャルの力が強まってしまう満月の夜、魔獣の姿になった皇子は本能を抑えきれずに翔矢に甘えだして――?
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Posted by ブクログ
異世界召喚もの。
突然異世界へ召喚され魔剣の呪いを受けたアンシャルの呪いを解くことが唯一出来る『鞘』だと訳も分からずにいきなり牢に放り込むとか理不尽すぎて驚きましたが、それも後からアンシャルを部下として思う故の事とわかるので仕方なかったのかなと。
でも翔矢にしてみれば腹立たしくなるも当たり前だけれど牢にいた黒豹、アンシャルには恐れもなくむしろ喜んで触れ合う事が出来たのは良かったのかな?
アンシャルの国や人を思う優しさが共に過ごすうちにわかるようになり次第に惹かれていき気づけば好きになっていた翔矢、良かったです。
『鞘』としてアンシャルを救える手段は2つ。
初めはどちらも無理だと拒絶していたけれどアンシャルの状態も危なくなり翔矢の覚悟も決まった時、アンシャルの呪いが解けホッとした時のアンシャルの思い違いが少し悲しかったけれど翔矢がキチンと気持ちを伝えてお互いに同じだと分かり共に生きていくことを決めたのにはホッとしました。
アンシャルの兄にはムカムカしますがそれを気にすることなくかわすアンシャルは大人だなと感心。
代わりに怒る翔矢が可愛くて仕方ないと笑うアンシャル、呪いが解け、この先は翔矢と共に幸せになって欲しいと思いました。
特典ペーパーでは牢で初めて翔矢と出会った時のアンシャル目線、黒豹にはもうなれないことでの不安がアンシャルアンシャル可愛いなと(笑)