あらすじ
これは、日本各地に点在する集落で今も密かに行われている儀式を記録したものである。
第一の記録『瀧来集落』
東北では、少女を囲み、男たちが無言で数珠を回す雨乞いの儀が行われる。儀式の後、少女は必ず失踪し、誰一人として戻ってきた者はいない。
第二の記録『高山集落』
四国では、神仏の声を聴くための禁忌の儀式「オハチヒラキ」が継承されている。霊力を強制的に開花させるこの行為は危険すぎて禁じられているが、集落では今も続けられているという。
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Posted by ブクログ
スクラップやメモを読んで話が進んでいきます
1項が非常に短く、さくさく読み進められました
因習村系大好きなので
初めはワクワク読み進めていたのですが
だんだん失速
謎は謎のまま終わります
結局上には上がいるということ
(1)とあるのですが
続くのか!?
Posted by ブクログ
様々な雑学と物語の謎が交互に繰り出され、その実像が少しずつ見えてくる展開はとてもおどろおどろしくて面白かった。
ただ、そういうホラーだから仕方ないかもしれないが、ほとんど推測で進んでいくので、イメージが漠然としていた。そういう面でいえばおどろおどろしい雰囲気をまとっていた前半にくらべ、後半は「こういうイメージの作品にしたいんだろうな」という作者の意図みたいなものが垣間見えて、少し興ざめだった。また、後半が少し急ぎ足だったような気もする。
Posted by ブクログ
感想すぐかかなかったせいで内容あんまり覚えてないけど、オカルトものだった。資料やスクラップを並べていく構成だったと思う、
ネタバレになるが確か民俗学を学んでいる
男のほうが調べてた地方の儀式が実は人肉食の話で
その彼女の女の人が揚羽蝶おっかけていて、そちらが出会った地方の話がロボトミーみたいのでしたという話。
このての形式の話を読むといつもだからどうしたと思ってしまう。すっきりせずモヤモヤだけ残る。毎回興味もあるし手をだす分野だけど結末が欲しい自分には合わないのかもしれない。オカルト小説の最近のブームに乗ったんだなあという感じだった。
正しい評価もよくわからないので星3。
Posted by ブクログ
今流行りのモキュメンタリーホラー。
所謂「因習村」の要素が盛り込まれた作品であり、その分民俗学的な要素が強めだった。
本の内容としては、ふたつの村が舞台でありそれぞれ足を運ぶ人物は異なる。
感想としては、不完全燃焼というのが正直なところ。不穏な空気こそ漂っているが、そこからなにか大きな事件が起きるという訳でもなく、あくまで二人の学生が村の風習やそれに纏わる過去に起きた出来事を元に、その裏にあるものを考察していくという内容に終始していた。
ふたつの村が繋がるという展開もないため、物語的なカタルシスは薄め。また示唆的なアーカイブこそあるのの、それもそこまで重要ではなかった。
「近畿地方のある場所について」のような内容を求めていた分、自分には物足りない本だった。