【感想・ネタバレ】33歳という日々 子なし夫婦、エリの場合のレビュー

鈴木みろ

「子どもが欲しい」
月並みだと思っていたその願いは、奇跡そのものだった。

結婚して３年。節目も門出もない、かわりばえのない毎日を過ごす会社員のエリ。
本当の気持ちを言い出せないまま、月日は流れ、タイムリミットが迫ってくる。

苦しくて、せつなくて、いとおしい33歳という日々の記録。

YouTubeで130万回再生、共感のコメントで溢れた話題作。
全編を新たに描き下ろして、待望の単行本化。


◎「33歳という日々」シリーズ、全3冊。

結婚したエリ（33）
母になったゆみ（33）
一人で暮らすこのみ（33）

子どもがいてもいなくても
私たちは友達のままでいられるのかな？

『33歳という日々 独身彼なし、このみの場合』2025年8月12日発売
『33歳という日々 シングルマザー、ゆみの場合』2025年9月12日発売

ブックデザイン：脇田あすか

■目次

1章｜節目も門出もない日々
2章｜一番近くて一番遠い人
3章｜たった3年で
4章｜長い夜に
5章｜どんな私と生きていく？
6章｜この手が温かい限り

[ブクログ · ★★★★☆]

結婚して妊活とか考えるより前に妊娠していた
もしできていなかったら、ずっと子なしでもいいと思っていたけど、ずっとその気持ちでいたかは自信ない
夫とは他人だ
子どもがいれば、子どもの父と母になり、家族になっていく
夫と二人で仲良し夫婦でいれたかどうか
分からないけど
思いやりとか、歩み寄りとか、相手の身になるとか
大切なのだな

[ブクログ · ★★★☆☆]

ゆるっとした絵のマンガなのでサクサクッと読めたけど、主人公のエリがどんどん負（ネガティブ）のスパイラルに落ちていく序盤はなかなか手が進まなかった。

何度も前向きになろうと思うんだけど、何気無いことがキッカケでその思いは簡単に崩れてしまう、その一連の流れがかつての私を見ているようだった。

夫の思いを知った事をキッカケに、少しずつ意識が変わって前を向いていくエリの姿に心がほぐれていった。

誰かと比べて自分を卑下するよりも、今日も頑張った自分は立派だなって思える自分になろう。と前を向くキッカケをくれる一冊と思いました。