【感想・ネタバレ】おかえり水平線 1のレビュー

あらすじ

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】「だって俺ら子供やし 誰も悪くないやん」 海辺の街で、祖父と銭湯を営む遼馬。いつものように学校帰りに開店準備をしていると、父の隠し子を名乗る玲臣という少年がやって来て――? 銭湯を舞台に繰り広げられる高校生群像劇、開幕!

海辺の町で祖父・勝臣(かつおみ)と共に銭湯「柿の湯」を営む高校生・柿内遼馬(かきうち りょうま)は、静かで穏やかな日々を過ごしていました。
ある日、銭湯に少年・柴崎玲臣(しばさき れお)が遼馬の父に会いたいと訪ねてきます。玲臣は、蒸発した母から聞いた話を頼りに、父と思われる人物を探してこの町にやってきたのです。
しかし二人の父はすでに亡くなっており、玲臣は迷惑をかけまいとその場を後にします。そんな彼の姿に心を動かされた遼馬は放っておくことができず、共に暮らすことに。
銭湯を舞台に正反対な兄弟が繰り広げられる青春群像劇!

物語の中心となる銭湯は、古き良き時代の面影を残し、地域の人々に愛され続けている場所。湯気の立ちのぼる空間には、窓から見える海の景色と、どこか懐かしく温かな空気が流れており、なんだかほっとできます。

遼馬も玲臣、クラスメイトも、それぞれに複雑な家庭の事情を抱えながらも腐ることなく、まっすぐに生きようとする姿が印象的です。彼らは未成熟ながらも現実に向き合い、少しずつ自分の居場所を見つけていきます。その姿に心がじんわり温かくなるのです。

そして、遼馬の祖父・勝臣の存在がまた素晴らしい。
彼は、厳しさと優しさを併せ持ち、言葉少なくとも深い愛情で孫たちを見守る理想的な大人として描かれています。こんなふうに年を重ねたい、と思わせてくれるような、静かで力強い魅力があります。

今作は「家族」がテーマになっておりますが、「血縁」よりも「関係性」に重きを置いており、玲臣が本当に遼馬の父の子なのかは、物語の核心ではありません。重要なのは、彼らがどう向き合い、どう受け入れ合うかという部分で、「家族とは何か」という問いに対して、作品は「選び取るもの」としての家族像を表現しているのではないでしょうか。

またセリフのひとつひとつが自然で、コマ割りのテンポも絶妙。特に、遼馬と玲臣が銭湯の掃除をするシーンは、言葉がなくとも胸に迫るものがあり、二人の関係の変化を静かに、しかし確かに感じさせてくれます。

人と人との関係性が心地よく、押しつけがましさのない距離感が、読者に安心感を与えてくれる。静かながらも力強い、心に残る物語をご堪能ください。

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ネタバレ 購入済み

ジャンプ+で全部読んでるんだけど、最近の展開が心にきたのでコミックスを買うことを決意。
遼馬の「自分」を強く持っているところがとても好き。
学生の時によくある「周りのみんなと合わせないと」という気持ちをほぼ持ってなくて、自分が大事にするものをわかってる気がする。

1巻はれおと秋野さんのお話が主だったけど、みんな...子どもなんだよね。
子どもの立場から現実に立ち向かってる感がある。秋野ちゃんは幸せに大人になって欲しい。

遼馬のおじいちゃんが手続きめちゃ頑張ってたけど、あれ...相当大変だったんじゃないだろうか...。
本当にすごい。
2巻いつかな!?わくわく!!

#ほのぼの #エモい

3
2025年09月03日

ネタバレ 無料版購入済み

居場所

昔ながらの銭湯が舞台。突然訪れた異母兄弟だという玲臣を、結局受け入れることにする遼馬。キャラクターの違う二人が、同居してクラスメートにもなる中で、お互いのことをだんだん知っていく。ボッチに見えて、我が道を行く遼馬がいい。何が大切なことなのかがちゃんと考えられていて、時々名言を吐いたり。玲臣も思いやりつつ言いたいことを言ってるのがいいし、秋野など、銭湯に来たからつながった人間関係もあって、それぞれがだんだん本音をさらしながらいるのがいい。「銭湯がみんなの居場所」というのはいいね。

#ほのぼの #エモい

0
2026年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

銭湯を営む祖父を手伝う高校生の遼馬のもとに、
父の隠し子を名乗る玲臣がやってくる。
ヘビーな始まり方だが、おじいちゃんが
引き取るかどうかを
遼馬自身に決めさせるのが良かった。
押し付けるというのではなく、遼馬の立場や考えを尊重し
決まった後は大人がきちんと手続きをする。

文句を言いたい父親はもういない。だから言えない
ではなくて言いたい放題という遼馬の発想が面白い。

おじいちゃんが終始良くて
「嫌だったら嫌って言ってもいい」と声をかけてくれるなど
ちゃんと大人として接してくれる。

秋野がタイルの修理をしながら話すシーンも良かった。
形として建物に思い出が残るのも素敵だ。

あとがきで、取材の後どのお風呂屋さんも
「風呂入って行きませんか」と言ってくれたというのも
とても良いエピソードだった。

0
2026年10月10日

ネタバレ 無料版購入済み

どんな作品になりますか?

少年ジャンプ+で冒頭の1話は読んでいました。
主人公が住んでいるのは高知県とかでしょうか。
亡父のもう1人の息子という少年が主人公の許に現れ、彼の母も行方不明なので一緒に住んで同じ高校に通いだします。
実家は古き良き公衆浴場で、風呂掃除の場面等がよく出てきます。
この作品らしい良さが出せるかどうかが勝負の分かれ目でしょうか。

0
2025年07月17日

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