あらすじ
魔力無しのため冷遇されていた公爵家次男のミルカは、王妃殺しと呼ばれる第二王子ヴァレンティレの婚約者として追い出される。苛烈な性格と噂されるヴァレンティレは、これまで数多の婚約者候補を追い返してきたというが、実は強すぎる魔力のせいで誰も側にいることができないのだった。だが、ミルカは問題なく過ごすことができ、帰る家のないミルカはここに置いて欲しいと訴える。一方、ヴァレンティレも家族と確執を抱えて孤独に生きてきたが、ミルカの側に安らぎを覚え…?
【電子特別版】貫井ひつじ先生書き下ろしショートストーリーを特別収録! 王都からの帰還前のミルカとヴァレンティレの一幕。
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Posted by ブクログ
狼殿下シリーズに似た感じのお話。あっち好きなら多分好き。
他人を寄せ付けないバリア持ちの攻が、その防御フィールド内にただ一人入れる不憫な境遇受を全力溺愛するお話。。
この作者さんらしい、権力サイドの横暴とかどうしようもない無念さもりもりです。
でも受も攻も唯一無二の相手と出会えてよかったね!ってかんじで溺愛で良かったです。
最後だけちょっと駆け足かなーとは思いました。
#ウェンラフィのヴァレンティレ…まぎらわ字面すぎてきつかった…
ほんわか静かに育む愛情
ミルカが可愛い。魔力無しで両親からも兄からも親族からも冷たく愛情なんて皆無な人生。でも真っ直ぐで素直で、まさに「まっさらな新雪」って感じ。魔力過多なヴァル様は、逆の立場で周囲が遠巻きの愛情皆無。この2人は、まさに運命の2人ですよ。やらかすミルカに怒鳴ったり焦ったりするヴァル様が、振り回されてて尊い。静かに幸せになって欲しい。家族のドロドロ設定はなかなか、予想できませんでしたわ。