【感想・ネタバレ】本愛づる乙女のあやかし遊戯のレビュー

あらすじ

「仙果の乙女」を食らう怪異は、神力と不老長寿を得るという。
三百年ぶりに生まれた「仙果の乙女」こと松風万里香は夜ごと夢の中であやかしに誘惑され、死と隣合わせの日々を過ごしていた。
そんな折、美しき御曹司・墨染桜一との縁談を強制的に進められる。やけっぱちになった万里香は見合いの席で「おそらく私は、もうすぐ死にます」と、仙果の乙女について話してしまう。
けれど桜一は「僕があなたを守ってみせましょう」と言い、本当に万里香の夢に現れて――。
現と夢が交錯する絢爛豪華なあやかし絵巻、開幕。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

両親は論外として、亡くなった祖母以外はお見合い相手も、何なら親友すらも疑わしいという主人公にしてみれば四面楚歌な状態で苦しい展開だった。
その割にはあっけらかんというか、ヤケクソなときもあるというか、それでも他人に寄り添える子でもあるという……とにかく不思議な魅力を持った子だった。
そりゃ好かれるね、例え相手が自分を喰らおうとするあやかし相手でも。

お見合い相手の方は、化け猫との縁が分かると途端に安心感は増したが、一方で親友の件が……
しかも八咫烏の件はあいつが黒幕なのねという展開だし。
終わってみると、本当に心許せる味方の少ない主人公よ。
知らず見守ってくれていた存在はいたのだが。
何だかんだで主人公よりヒーローよりおいしいところをもっていったのは化け猫の彼だったかもしれない。

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2025年07月03日

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