あらすじ
やっとのことで教員資格をとったぼくが紹介された就職先は、総生徒数25万人の《天涯学園》。半島ひとつがまるごとキャンパス、学園都市を超えた独立学園国家だった。
着任早々とんでもない事件に巻き込まれたぼくを救ってくれたのは、生徒会長にして学園の《王》、天祿院凰華。
「先生はこのわたしが一生涯添い遂げ、尽くす方ですので!」
謎に距離が近い彼女によって生徒会執行部の顧問に据えられたぼくの、不安も刺激もたっぷりの教員生活が始まる!
「世界でいちばん透きとおった物語」の杉井光が贈る、桁違いスケールで送る極大学園ラブコメミステリ、堂々開幕!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
叙述かよ!
学園生徒会ものでミステリ要素ありと言う作者お得意に設定に、これまたヘタレな主人公と言ういつものキャラだった。
でもそれが魅力なんだよなあ^^
ただ今回は珍しく女王様キャラがメインヒロインだなあと思っていたら、なるほどそういう事か。
途中まで主人公の出自がはっきりしなくてどういう事だろうと思っていた。
作者の主人公が詐欺まがいの行為で事態を打開するにはよくある展開なのだけど、今回は本物の詐欺師だったとは。
その割にはあまり大きな活躍がないなと思っていたら最後にそうきましたか!
うん、まあ、騙されましたあ。
Posted by ブクログ
王の図が高いのは、いざ頭を下げた時に大きな意味を持つから。
凰華のこの言葉には納得。生徒会長の権限がデカすぎるけど、王は民の奴隷だという価値観はまた新鮮。それなら独裁は起こらないな。
緋奈乃の価値900億円には驚き。兆の額が動いた事件を引き起こしたくらいだから、それでも安いくらいかも。
首輪以外内容覚えてない
メインヒロインが普段から首輪付けてる変人で、更に人に一方的に物を送り付ける変人だということばかりが印象に残り、
話の大半を通じて明かされていく物語の本筋、語り部である「ぼく」に纏わる謎とその解明がさほど話の構築において効力を持たなかった。
主人公が常に外部の事態に巻き込まれ、他者から施しを与えられ、利用されてばかりで、自ら事態を動かすこと、他者に施しを与えて自らの事態に巻き込むというのがなく、舞台である天蓋学園と生徒会の設定を作中キャラから解説される、所詮驚き役以上のものが薄い。
特に物語途中にヒロインがシンボルである首輪を外される場面があるのだが、そこで主人公が見てるだけでなにもしなかった、できなかったのが悪印象。
首輪という印象的なアイテムに主人公が能動的に関わることでメインヒロインとの絆を深め、作中キャラ、読者双方の好感度ポイント稼ぐイベントに出来たと思うのだが、駄目なんだろうか?結局読んだ内容で首輪奇人ヒロインのことしか覚えてません。いや、正確には主人公が身元バレしたくなくて、とある事件にて話を逸らすために事件をでっち上げた不愉快さが残っています。序盤の怪盗事件の部分ですが、正直この部分と中盤以降のヒロインとそのライバルの対決部分の構成は衝突している。怪盗事件は尺短く感じるし、ライバル対決は巻中盤からのせいで展開、キャラ描写が急ぎ足。しかも両者に関連性が薄い。
どっちかを削ってもう一方をじっくり、或いは両方を強く絡めて一つの事態とし、特にメインヒロイン以外のキャラ描写に力を入れて頂きたかった。結局メインヒロインヒロインレース単独無双の描写しかほぼできてないし。
因みにメインヒロインのキャラ自体は好きです。首輪外しの件も主人公居なくても自己完結。いっそ無双ギャグものだったならよかったのだろうか。