あらすじ
生成AI「ChatGPT」を創ったOpenAIの若き天才創業者、サム・アルトマン。いま世界が最も注目する「謎多き起業家」のすべてに迫る、世界初の本!
サム・アルトマンとは何者なのか? アルトマンに密着してきたウォールストリート・ジャーナルのトップ記者が、アルトマン本人、友人、家族、メンター、共同創業者、同僚、投資家、投資先企業など重要関係者に250件を超す徹底取材を敢行。その歩み、スティーブ・ジョブズが認めた才能、常識はずれのビジョンと戦術、人たらし術、旧友にして宿敵イーロン・マスクとの闘い、2023年11月のOpenAI代表「解任」事件の真相、核融合エネルギーや寿命延長など先端事業、AI未来構想、そして「裏」の顔も――。いま世界が最も注目する天才起業家のすべてに迫る決定版ノンフィクション!
「サム・アルトマンは”救世主”のような存在として扱われるべきだ」
――ピーター・ティール(ペイパル創業者)
「クールだ」
――スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)
「サムは”権力”を手に入れるのがものすごくうまい」
――ポール・グレアム(Yコンビネータ創業者)
「私はサム・アルトマンを信用していない。そして、信用できない人物が世界最強のAIを支配すべきではない」
――イーロン・マスク(テスラ創業者、OpenAI共同創業者)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
レディエイト
ワイコンビネーター
決断力があって楽観的
何かをやり遂げるにはとにかくしつこくやる
ルネジラール
模倣の欲望
ピーターティールからすると、ミレニアル世代の代表を1人選ぶならザッカーバーグでなくアルトマン
仕事は信頼できる仲間とやるのが1番うまくいく
自分に似た仲間をさがす
YCはうまくいってるスタートアップに追加投資しづらい。それ以外のスタートアップがうまくいってないと見なされる可能性があったから。
ニューラルネットベースのAIが理解不能だという事実そのものが、その成功を促している重要な特性
人間の脳がAGIへの地図になる
なぜOpen AIが非営利団体として始まったのか
人類の発展のためのAI開発(当時は対Google
アルトマンがYCという本業があった
AI研究者とソフトウエアエンジニアが対等な立場にたつ会社
資金を調達するためにサムアルトマンより適任はいない
人脈がすごい
AIだけでなく核融合やパンデミック研究にも興味がある
サムアルトマンがどんな人物なのか、AI開発競争における安全性のポジショニングについてよく理解できた
Posted by ブクログ
まるで未来を人間の形で具現化した存在だ。
読み進めるほど、サム・アルトマンという人物が単なる天才起業家ではないことを思い知らされる。彼の思考は、効率や利益ではなく「人類の意思をテクノロジーにどう刻むか」という問いに貫かれている。冷静と情熱、理性と野心。その矛盾を抱えたまま世界を前に進めてしまう姿は、希望と怖さの両方を感じさせた。読み終えて感じたのは、AIの未来は誰かの物語ではなく、自分たち一人ひとりがその続きを書く責任を持つという感覚だった。人間らしさとは何かを見つめ直す一冊。
Posted by ブクログ
Chat GPTがリリースされるまでの流れは面白い。SF小説を読んでるようにも感じる部分もあるが、実世界の話と気づけば、5年後だってどんな世界になっているのかとても想像できない
Posted by ブクログ
ChatGPTで有名なOpenAI社の創業者の1人であり、経営者であるサム・アルトマン。
まさに今現在も世界に大きなインパクトを与える生成AIに多大な影響力を持つ彼の半生を描いた本である。
彼の学生時代から、最初の創業、そして、OpenAIの設立やCEO解任事件まで、生成AIのニュースを追っている人なら気になる内容が書かれている。
さて、本書は、「彼は生成AIの未来を託すのに信頼できる人間なのか」というテーマを持って書かれてもいることは間違いない。
そして、その結論は間違いなく、Noという方向に書かれているのだが、
しかし、現在の生成AIを開発している企業、OpenAIだけでなく、Googleやアンソロピック、X AIは信頼できるのか、中国系はどうなのか、といった点について、OpenAI(というかサム・アルトマン個人)と他社を公平に比較して書かれている本ではないことには注意したい。
Googleはともかく、アンソロピックは安全性を重視している。イーロン・マスクは当初、AIの安全性を訴え、OpenAIの方針に失望し、同社を離れたものの、彼のX AIのつくるモデルは決して倫理的とは言い難い。OpenAIがオープンソースのAIを(ほとんど)リリースしない一方で、中国系のAIはオープンソースが多かったりする。
しかし、どの企業にせよ、「AI軍拡競争」に加わっていることには違いない。
AIの利便性が高まる一方で、この技術は本当に人間の利益に従うのか、いわゆるアライメント問題は解決していないことは忘れてはいけない。
(かといって、AIが分からない、怖いといって使わないのは、もっと別の問題だが)
Posted by ブクログ
オープンAI、サムアルトマンを中心に書かれている伝記のような内容。
日本にいると、オープンAIに代表されるchatGPTの技術革新の話題にしか触れられないが、その裏で起きていた組織の軋轢やサムアルトマンの人間性に触れることができる。
これらを読んで、イノベーションは技術的な要素もある一方で、その技術を発信する人(組織)に起因するものなのだと思った。リーダーに求められるのは、技術的な力ではなく、組織をまとめ上げるカリスマ性や未来を指し示すリーダーシップなのかもしれない。
Posted by ブクログ
P326
「エンジニアは手のかかる作業が得意だ」とサツキヴァーは言った。「学者には、そこまでの耐性がない。学者は美しいアイディアを好むが、地道な作業を嫌う。僕らは地道な作業の会社なんだ」
Posted by ブクログ
サム・アルトマンがどんな人物か、どのような構想を持ってOpen AIを導いているかにとどまらず、シリコンバレー、スタートアップ界隈についても知ることができる一冊。
ストーリー構成が面白く夢中になって読んだ。
サム・アルトマンの真の姿が分かったようで分からない。技術者ではなく人をつなぐ、導く/動かすのが上手な非常に経営者なのだと感じる。育った環境の影響は大きいなと思う一方で、なぜアニーは全く異なる人生になっているのかも気になった。また読み直したい。
Posted by ブクログ
AIに「航空券の購入」を訓練するには、GPTのような言語モデルから始めるべき。このモデルはフォームに適当な文字を入力して成功すれば報酬を得るという、ランダムな試行錯誤を通してではなく、まず航空券購入に関する文章を読んで「ボタン」や「テキストフィールド」とは何かを学ぶ。このように、最初に汎用的な「脳」のようなものを訓練しておき、それを特定のタスクに合わせて微調整し(ファインチューニング)、それを使ってエージェントを訓練するやり方で飛躍的にスピードが上がった。
Posted by ブクログ
期待していたほどは面白くなかった。OpenAIの立ち上がり前後でマスクと協力関係を持ち、やがて離反するあたりだけ面白かった。
アルトマンの妹の話だとか、興味を持てない。なぜアルトマンが人脈、資金獲得力を身につけてきたか、本書からはほとんど読み取れなかった。