【感想・ネタバレ】警察怪談 報告書に載らなかった怖い話のレビュー

あらすじ

死亡事故の現場で、警察官たちが当時の様子を再現して行う照射実験。立ち会った事故の被疑者が恐慌しはじめる。彼だけに見えていたものとは?(「照射実験の夜」)YouTubeで全国の警察関係者から寄せられた怪談を語り、大人気の元警察官の配信者による選りすぐりの実録警察怪談集。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

「報告書に載らなかった“怖い話”」と謳っていますが、そこまで「怖い!」という感じはしませんでした。でも、だからこそ「怪談“実話”集」というのは本当なんだろうな…とも思いました。

著者の方は「本格的な文章を書いたことは一度もない」そうですが、とてもそんな感じはしません。怖さや話の展開に無理がないので「そういうこと、あるかもしれないなぁ」と、読んでいて素直に怪異を楽しむことができました。

鑑識作業中、靴も履かずに早歩きでヒタヒタと通り過ぎる素足を見てしまった『見えざる証人』、交通事故現場で被疑者立ち会いの検証中、ベッドライトの前をゆっくりと横切る人影に気づいてしまう『照射実験の夜』、一度は心を通わせたものの亡くなってしまった暴走族の少年に、命を救われた警察官の話『巡査部長と暴走族』
…などは特に印象に残りました。

全部で11のお話のうち『異常発報』は少し毛色が違って興味深かったです。
怪異が起こった現場になぜか公安が乗り込んでくるという異常事態。体験者である警察官は「もしや公安には怪異に対応する秘密の部署があるのでは…?」という疑念を抱きます。もちろんその答えは、今も誰にもわかりません。
不可解な事件を捜査する『全領域異常解決室』というドラマがありましたが、もしや本当にそんな特別捜査機関があったりなんかして…と、私はちょっとワクワクしています。

今後またこの著者の作品が出版されたら、ぜひ読んでみたいですね。

0
2025年06月26日

「小説」ランキング