警察怪談 報告書に載らなかった怖い話

藍峯ジュン

死亡事故の現場で、警察官たちが当時の様子を再現して行う照射実験。立ち会った事故の被疑者が恐慌しはじめる。彼だけに見えていたものとは？（「照射実験の夜」）YouTubeで全国の警察関係者から寄せられた怪談を語り、大人気の元警察官の配信者による選りすぐりの実録警察怪談集。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ホラー
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川書店単行本
• 電子版発売日: 2025年06月03日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 13MB

[ブクログ · ★★★★★]

YouTubeでファンになって、それはそれはいい声で怪談話を聞かせてくださる方が本を書かれたので買いました。YouTubeの若干砕けた感じも好きですが、本だとまた違った怖さがあって面白いです。元警察官の方なので豆知識コーナーなんかもあって楽しかったです。

[ブクログ · ★★★★☆]

予想より面白かったし、怖かった！警察の豆知識などもあり。警察はこういうことは信じないと思ってだけど実際はあるかも、と思った。巡回中のパトカーで酔っ払いを家まで送ったら、おかしな集落に入る。そこでのはなし「山中異界」が怖かった！

[ブクログ · ★★★★☆]

本当の話って面白い。

めっちゃ怖いって感じでもないけど、誰かが実際に体験した話なんだよなって思って読むと、怖いかも笑

実際に体験した話だからか、リアルさがあって想像しやすくて読みやすかった。

[ブクログ · ★★★★☆]

熱い夏にいい一冊。警察で本当にあった怪談話でYouTubeでも活動している著者が書籍で出版した本。怪談話だけで無く、警察内部の事情やちょっとした豆知識も載せてくれてあるので面白い。

[ブクログ · ★★★★☆]

Youtubeの方を見てましたので、ほとんどのお話は聞いたことがありましたが、文章だとまた違った雰囲気でよかったです。
ミニコラム（？）の鑑識の知識や警察豆知識、隠語集などは、推理小説や刑事ドラマなどが好きな人にも面白い内容だと思います。

「死体の表皮が完全に剥がれている時は、死体の皮を自分の手に巻き付けて指紋を取るよ！」
と、まるで雑誌「小学5年生」のようなノリに、内容のグロさに反して思わず笑ってしまいました。
（Youtubeは怪談ですが、こういうユーモアが好きな人にもおすすめ）

[ブクログ · ★★★☆☆]

元警察官が体験したり聞いたりした、怪談話。
フィクションではないという事なので、全体的に怖さは薄めでオチもはっきりしない分、リアリティがあって、そこがうっすら怖い。
被害者の幽霊がヒントを示してくれたり、山の中で異界に迷い込んだり、気にかけていた暴走族の少年の幽霊に命を救われたりと、話はバラエティ豊かである。異界に迷い込んだ話がいちばん、怖かったかな。
警察の雑学コーナーはなかなか興味深かった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「警察」と一口に言っても、様々な仕事や課があるから、いろんな視点・立ち位置の話があってボリュームあり！
すごく「怖い」って感じはないけど、実録ならではのリアルさがすごい。
自分的に印象的なのは“警察犬の導き”。

警察って実際就いてみないと分からないこと多いから、描写が分かり易くてよき！豆知識とか雑学も興味深かった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

ドラマのような派手さは無くとも嘘のようなホントの話って興味深い。
被害者がヒントをくれるなんて事が現実に起きるんだから凄いよね。
怪談話も聞く分には大して怖くないけど、当事者からしたら絶対怖いだろうなあ。
特別収録の警察雑学も面白い。
指紋採取法や豆知識、ドラマとの違いなど、楽しみながら読んだ。

[ブクログ · ★★★☆☆]

警察にまつわる怪談の短編集。著者が元警察官のためか仕事の描写が細かくわかりやすかった。
怪談としてはマイルドなため怪談好きには物足りないかもしれない。3.4

[ブクログ · ★★★★★]

「報告書に載らなかった“怖い話”」と謳っていますが、そこまで「怖い！」という感じはしませんでした。でも、だからこそ「怪談“実話”集」というのは本当なんだろうな…とも思いました。

著者の方は「本格的な文章を書いたことは一度もない」そうですが、とてもそんな感じはしません。怖さや話の展開に無理がないので「そういうこと、あるかもしれないなぁ」と、読んでいて素直に怪異を楽しむことができました。

鑑識作業中、靴も履かずに早歩きでヒタヒタと通り過ぎる素足を見てしまった『見えざる証人』、交通事故現場で被疑者立ち会いの検証中、ベッドライトの前をゆっくりと横切る人影に気づいてしまう『照射実験の夜』、一度は心を通わせたものの亡くなってしまった暴走族の少年に、命を救われた警察官の話『巡査部長と暴走族』
…などは特に印象に残りました。

全部で11のお話のうち『異常発報』は少し毛色が違って興味深かったです。
怪異が起こった現場になぜか公安が乗り込んでくるという異常事態。体験者である警察官は「もしや公安には怪異に対応する秘密の部署があるのでは…？」という疑念を抱きます。もちろんその答えは、今も誰にもわかりません。
不可解な事件を捜査する『全領域異常解決室』というドラマがありましたが、もしや本当にそんな特別捜査機関があったりなんかして…と、私はちょっとワクワクしています。

今後またこの著者の作品が出版されたら、ぜひ読んでみたいですね。