あらすじ
「あのクソ王子クソ王子クソ王子」
侯爵令嬢エリカ・ソルンツァリは王子を巡る陰謀により追放された。
「恋人との駆け落ち」という体で国外に追いやられたエリカ。その恋人役に選ばれた冒険者シンは、仮初めの恋人役ながら理不尽な目に遭ったエリカのため剣を振るい――
「シン・ロングダガー、わたくし貴方を気に入りましたわ」
エリカに求められ、二人で暮らし始めるシン。一緒に冒険者として活躍しギルドに認められ、一つ屋根の下で自由な生き方をする。エリカとの距離も近づき――
「シン! 今日も冒険者生活ですよ!」
満面の笑みを向けてくれるようになりました。
感情タグBEST3
"ざまあ"物ではない
追放から始まりますが"ざまあ"物ではないです。だが、面白い!
作品紹介では追放は「王子を巡る陰謀」とありますが、実際は「光の巫女」を巡る王子を含めた色ボケ、欲ボケした連中の陰謀ですね。
光の巫女が周りの求婚を悉く断る理由にしたエリカを陰謀により追放しただけ。
追放されたエリカと、光の巫女を言いくるめる理由にされた偽りの駆け落ち相手の主人公がいい面の皮。
しかしエリカに惚れていた主人公と、初めて得た自由に羽を伸ばすエリカは実に幸せに過ごしていく。
若干エリカの認識にずれがありますが。
是非ともこの一冊で終わらずに二人の幸せな生活をもっと書いて欲しい物です。