あらすじ
人気シリーズ「お江戸やすらぎ飯」の著者による最新刊!
大坂が舞台の医療時代小説!!
「私、みなを救うお医者になりたい。」
江戸から単身、大坂へーー
男たちの中で、ただひとり適塾の門を叩いた少女の物語。
大坂にある医師の家に許嫁としてやってきた亜弥。
医師の嫁ではなく、自身も医師を目指す彼女は、
名医・緒方洪庵が開いた適塾の門を叩く。
女性として初の入塾者となった亜弥は、
持ち前の食事療法の知識から洪庵にも一目置かれるようになるが、
ある時、体調不良を訴える男性に自分の判断で
誤った薬を処方してしまう・・・・・・。
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Posted by ブクログ
表紙とおなじように文章もやわらかく
時代小説を読み慣れていない私でも、
すっと物語に入り込めてとても面白かったです。
登場人物の機微がことこまかく書かれていて、
亜弥を含めた女性の気持ちがとてもよく伝わってきました。
自分のせいで人を死なせてしまったという亜弥の罪悪感や、息子が死んでしまった恨みを直接ぶつけはしないけど亜弥と一緒には住めないと言う八重。廓の女性たち。女中たち。
私が女性たちの心を明確に言葉にするのは難しいのですが、ああこう思っているのだろうな…と読みながら考えさせられました。
また、適塾の男性たちは、嫌な人物もいたけれど、基本的には気の良い人たちばかりで読んでいてとても面白かったです。
亜弥の今後の成長はみれるのでしょうか。
楽しみです。