あらすじ
「おまえは私の宝だから」――家庭に恵まれず孤独を抱える自分にお守りの指輪をくれた綺麗な人――そんな前世の記憶を思い出したヨアンは、魔法名門侯爵家の子でありながら祝福が受け取れず、魔法が使えない「紋なし」と疎まれていた。けれど、記憶を思い出したことで劣等感を払拭したヨアンは開き直ることに。しかし、そんな彼に告げられた進路は「聖獣の世話役」。実質の死刑宣告だった。逃げるつもりだったヨアンだが、聖獣の正体が記憶の中で自分を宝と言ってくれたその人だと知る。記憶とは姿が違うヨアンを、聖獣は覚えていない。彼のお守りを守れなかった後悔を胸に、今度こそは彼の役に立とうとヨアンは思うが…。
【電子特別版】透先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
一種のざまぁ系なんだろうけど、ざまぁする相手が結果も知らず死んだり、意識が戻らないのはつまらない。
どうせなら結果を知って衝撃を受けるまでを見てみたかった。
あれだけ威張り散らかしていたのに、実は…なんて王道だけど、ショックを受ける顔が見たいんだよね。
Posted by ブクログ
逆境にも静かに耐える主人公がひたすら可哀想で、〚健気な不憫受〛がお好きな方には堪らないと思います!
が、私的にはちょっと不憫すぎて読んでいて辛かったです。
また、作品のテーマが〚転生と再開〛との事で、なるほど!と思う反面、主人公の献身や努力によって報われると言うよりは「前世ありき」な印象で、ちょっとモヤモヤ……
攻めは今世のヨアンより前世に惹かれてないか?感が最後まで拭えず、うーん…となりまして。
この〚転生と再開〛が面白い部分ではありますが、ヨアンよりも前世との繋がりの方が強い気がするのは何でかな……と。
ヨアンの性格が前世と今世で全く違うので、私の中で同一人物として処理できず「攻めが溺愛してるのはヨアンじゃなくて前世の彼では?」感が拭えなかったのかもしれません。
もう少し、ヨアン自身に惹かれていく描写があれば違う印象になったかな…と。
前世が絡んだストーリーは読み応えがあって面白かったんですが、BLとして萌えるか?となると前述の通り、モヤモヤ要素もあったので★3評価にしました。