あらすじ
「おまえは私の宝だから」――家庭に恵まれず孤独を抱える自分にお守りの指輪をくれた綺麗な人――そんな前世の記憶を思い出したヨアンは、魔法名門侯爵家の子でありながら祝福が受け取れず、魔法が使えない「紋なし」と疎まれていた。けれど、記憶を思い出したことで劣等感を払拭したヨアンは開き直ることに。しかし、そんな彼に告げられた進路は「聖獣の世話役」。実質の死刑宣告だった。逃げるつもりだったヨアンだが、聖獣の正体が記憶の中で自分を宝と言ってくれたその人だと知る。記憶とは姿が違うヨアンを、聖獣は覚えていない。彼のお守りを守れなかった後悔を胸に、今度こそは彼の役に立とうとヨアンは思うが…。
【電子特別版】透先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
聖獣の祝福の紋を持ち魔法を使うことの出来るのが当たり前の中、紋を持たないヨアンは家族、他の人達から疎まれていたけれどある時前世を思い出しそこで出会って「おまえは私の宝だから」と言葉をくれた人と出会い、けれど聖獣は覚えていてはくれなくて…。
とにかくヨアンの疎まれ方が酷くて涙がじわりとが止まらなく。
家族、特に兄からの侮蔑には腹立たしかった。
恐れられている聖獣が実は前世で暖かい言葉をかけてくた人で、見返りをと求めず過去の償いも込め聖獣の為に尽くすヨアンには早く報われて欲しいと思っていました。
とあるきっかけで聖獣に記憶は戻らないけれどヨアンが聖獣にとっての大切な存在であることが分かりヨアンを大切にする聖獣は少し塩対応からの甘々で驚きでした。
聖獣がヨアンの前世の事を覚えていない理由が許せるものではなく何とかしようと動くヨアン。
聖獣の許嫁を名乗るエニスは本当に憎たらしかった。
聖獣との契約、そこには思いもかけぬ真実がありそれが「転生と再開」でありヨアンの命を懸けた行動により全てが明らかになってヨアンの紋が現れ聖獣の真の契約者として迎えられたのにはホッとしました。
しかし兄の悪足掻きにドキッとさせられたしたが聖獣の対応にスッキリとしました。
その後は元からあった聖獣のヨアンへの溺愛が倍増していてヨアンの恥ずかしがりは可愛かったです。
転生ものなんだけれどよくある転生ものとは少し違っていて中々奥深く読み応えがありました。
特典ペーパーでは一段と甘々で幸せな2人が最高でした。
Posted by ブクログ
紋と呼ばれる紋章の画数の多さで力の強さが決まる世界で、紋なしとして蔑まれながらも健気に生きる主人公ヨアンが、聖獣ベノアルドの寵愛を得て幸せになるお話。ふたりが前世や前々世で交わした約束の謎や、ヨアンに振りかかる他者の悪意、ヨアンとベノアルドそれぞれに言い寄る人たちの存在などなど、少女漫画的な王道の良さが詰まった物語でした。勧善懲悪のお話が好きな方や、健気で不憫な主人公が絶対的な力を持つ存在に溺愛されるお話が好きな方に特におすすめします。
Posted by ブクログ
一種のざまぁ系なんだろうけど、ざまぁする相手が結果も知らず死んだり、意識が戻らないのはつまらない。
どうせなら結果を知って衝撃を受けるまでを見てみたかった。
あれだけ威張り散らかしていたのに、実は…なんて王道だけど、ショックを受ける顔が見たいんだよね。
Posted by ブクログ
逆境にも静かに耐える主人公がひたすら可哀想で、〚健気な不憫受〛がお好きな方には堪らないと思います!
が、私的にはちょっと不憫すぎて読んでいて辛かったです。
また、作品のテーマが〚転生と再開〛との事で、なるほど!と思う反面、主人公の献身や努力によって報われると言うよりは「前世ありき」な印象で、ちょっとモヤモヤ……
攻めは今世のヨアンより前世に惹かれてないか?感が最後まで拭えず、うーん…となりまして。
この〚転生と再開〛が面白い部分ではありますが、ヨアンよりも前世との繋がりの方が強い気がするのは何でかな……と。
ヨアンの性格が前世と今世で全く違うので、私の中で同一人物として処理できず「攻めが溺愛してるのはヨアンじゃなくて前世の彼では?」感が拭えなかったのかもしれません。
もう少し、ヨアン自身に惹かれていく描写があれば違う印象になったかな…と。
前世が絡んだストーリーは読み応えがあって面白かったんですが、BLとして萌えるか?となると前述の通り、モヤモヤ要素もあったので★3評価にしました。