あらすじ
俺がお前を可愛いと言うのはそんなにおかしなことか?
『痩せの大食い』のセラフィーナは、伯爵令嬢なのに自ら料理もする変わり者。そろそろ結婚相手を探す年頃だが、自分の食事量に理解のある相手はなかなか見つからない。そんな時、幼馴染で第二王子のルカから料理係を頼まれる。妖精の悪戯で味覚が無くなったという彼は、セラフィーナの料理だけは味がするらしい。その境遇に同情しつつも、セラフィーナは、昔から意地悪な彼が少し苦手。だが好条件と引き換えに期限付きで引き受けることに。そんな中、セラフィーナは自分の大食いに引かない男性と出会う。ようやく春が来たのではと喜ぶが、それを聞いたルカの様子がおかしくて……?
【目次】
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
エピローグ
【著者】
月城うさぎ
2013年『微笑む似非紳士と純情娘』(エタニティブックス)で作家デビュー。近著に『絶倫御曹司の執愛は甘くて淫ら』(ソーニャ文庫)、『過保護な騎士団長は初恋令嬢を愛でて愛でて愛でまくりたい』(ヴァニラ文庫)等がある。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
可愛らしい
幼馴染のヒーローとヒロイン。ヒーローは拗らせていてヒロインに素直になれず意地悪ばかり言ってしまいます。一方ヒロインはヒーローの顔は好きだが性格が最悪と思うほどでした。そこにヒーローの味覚がなくなる呪いがかけられてヒロインの手料理のみ味がする状況に。この機会に距離を縮めたいヒーローと気付かないヒロインの攻防戦でした。
ヒーローが頑張っているのにヒロインに伝わらない、物凄く可愛らしかったです。ただ素直になって落とすと決めたヒーローは強かった。元から嫌っていたわけではないので両思いになるのも早かったです。そして両思いになったヒロインが無自覚に煽ること。それに悶えるヒーロー。可愛らしいお話でした。