あらすじ
【人生の入口でこそ「使える」法的発想】
校則に法的な拘束力はない/新民法で共同親権を持つ別居親が修学旅行をキャンセルできる?/PTAへの強制入会は無効――
学校や家庭など特殊な閉鎖空間で起きる複雑なトラブルこそ、「権利」の原則が詰まった憲法に立ち返ることで道筋が見えてくる!
2児の父として悪戦苦闘する憲法学者が、学校や家庭といった閉鎖空間で「教育」の名を借りて子どもに迫る暴力を見抜く。
教育社会学者・内田良氏との特別対談を収録。
「法的発想には、人を公平に扱うためのノウハウが詰まっている。」
「テストというものは、実は「法の支配」の極致なんです。解答があって、答え合わせをする以上、性質的に明文化されざるを得ない。」
「双方向・探求型授業って、優劣をつけて評価することが非常に難しいんです。学生の評価が恣意的になる危険性が常にある。」
「教師や保護者によるいじめの加担は、いじめ防止対策推進法の定義に入っていない。ここは条文の欠陥だと思っています。」
※巻末特別対談より抜粋
【目次】
はじめに なぜ憲法から考えるのか?
日本国憲法(抄)
第一章 親の権利はどこまでか―― 親権、PTA
第二章 「学校」は何を果たすべきか
第三章 誰が教育内容を決めるのか―― 校則、制服、教科書
第四章 学校を「安全」な場所にするために―― 給食、いじめ
補論 男女別学・男女別定員制と平等権
特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す
内田良(教育社会学者)
おわりに
主要参考文献一覧
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Posted by ブクログ
気鋭の憲法学者木村草太氏が、共同親権、PTA、校則、制服、教科書、給食、いじめ、男女といった、
教育、学校にまつわるテーマに対し、憲法の視点からズバっと斬る
てなところだろうか。
だからこの本、憲法「の」学校 というのは中途半端な表現。
憲法に書かれている学校 くらいな意味の「の」だ。
ふつうは憲法を学ぶ学校、と受け取る。と思う。
まあこれは出版社が付けたタイトルだろうけど。
中身は参考になる。
憲法の視点で見れば、上記テーマはいかなるものか。
共同親権の危うさ。
「強制加入」のPTAの異常さ。
校則は論外。
制服は、もとはといえば親が求めたものであったり、憧れであった側面も加味。
教科書、、歴史認識を国が強制する異常さ。校則にも通じる。自分らに都合のいいようにしたい。
給食、、最近唐揚げ1個の給食が話題になった。貧しい日本?それにしては廃棄食材が多すぎる。
配分、システムがおかしいだけ。むろん食糧自給率4割は問題だし、その中での減反も意味不明。
ただそれ以前に、これだけ無駄が多い中で、育ち盛りの子供が満足に飯が食えないのは、政治が悪い、と言わざるを得ない。
ろくに仕事をしない天下りが高給を食みながら、なんで義務教育の子供が腹を減らしていなくてはいけないのか。
狂ってる。
いじめは犯罪。学校に警察が入ればよいのだ。校長の恥だから隠す、というものではない。
子供より自分がかわいい、ただの保身。くず校長。
男女、、男女同数、成績順、、、これは難しい。成績だけだと女の子だけになる?
そもそも成績ってなに、テストって何?そこまで戻らないと。
でも共学の方がいい気はする。ここは難しいな。この本でも紙面をあまり割いていない。
問題提起型の本。
はじめに なぜ憲法から考えるのか?
日本国憲法(抄)
第一章 親の権利はどこまでか―― 親権、PTA
第二章 「学校」は何を果たすべきか
第三章 誰が教育内容を決めるのか―― 校則、制服、教科書
第四章 学校を「安全」な場所にするために――給食、いじめ
補論 男女別学・男女別定員制と平等権
特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す
内田良(教育社会学者)
おわりに
主要参考文献一覧