あらすじ
「M-1グランプリ」で準優勝するまでの道のり、人気絶頂で多忙な中でも年間500ステージをこなす芸との向き合い方、そして次に目指す笑いとは――。
お笑いコンビ“和牛”のツッコミとして時代を駆け抜けた男はどんな景色を見てきたのか。漫才師としての区切りを自らつけるためのエッセイ。
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Posted by ブクログ
和牛の漫才が大好きです。
川西さん、水田さんのどちらも芸に対するこだわりが強いんだろうな、というのは伝わってきたし、だからこそ2人の漫才は妥協がなくておもしろかった。
この本は、『漫才師』としての川西さんの生き様が正直に描かれています。やっぱり思ってた以上にめんどくさい人(褒め言葉)だったんだな!と思い、一層好きになりました。笑
不器用で、泥臭くて、でもそんな自分をわかった上で、それを貫くことを選んだ川西さん。
元相方の水田さんのことは、違和感を覚えるほど一切触れられていません。笑
でも、それもおそらく『和牛・川西賢志郎』ではなく『漫才師・川西賢志郎』として描かれたからだと思います。そこも含めて川西さんらしい。
今後の活躍が楽しみです。
Posted by ブクログ
関西で燻っていたころからの和牛を知っていて、漫才が好きだったのですが、解散してからは川西さんを眼にする機会が減ってどうされているのかな、と思い読みました。
まず、おそらく和牛ファンが気になるであろう何があって解散したのか、といったようなことには触れられていません。
あくまで川西さんが今まで漫才師として、お笑いのプロとして感じてきたことをまとめた一冊だと思います。
「まだ見ぬままになった弟子」とタイトルにあることから、もし彼が漫才師としてこの先も生きていくとしたら、こういうことをお弟子さんに伝えたかったという話をまとめているのではないでしょうか。
この先にお笑いを志す人に読んでほしい気がします。
個人的には関西ローカル番組で、アキナ・アインシュタインと番組をやっていた時にロケで、お父さんが出演していらっしゃったことを思い出し、一つのエピソードは心が痛みました(ご本人はこの出来事からも気づきのようなものを得られていらっしゃるのでしょうが)。
また劇場で見られる機会があればいいのにな、と思わずにはいられなかったです。
最後の一文何か心にくるものがありました。