【感想・ネタバレ】歌集 Dance with the invisiblesのレビュー

あらすじ

予測不能の睦月都ワールドへの招待。角川短歌賞受賞作家による、短歌新時代の到来を予感させる歌集。第68回現代歌人協会賞、第25回現代短歌新人賞を受賞した『Dance with the invisibles』の電子版。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

独特の詩的で美しい世界を持つ歌集。緑色のレトロで外国っぽい装丁も世界観を引き立てている感じ。印象的なモチーフは女の子同士の同性愛、猫、木蓮、角砂糖、いもうとと母など。静かだけれどどこか遠くから甘いにおいがしているような感じで、この歌集の世界にすっかり魅了されてしまった。

どの春も過去形になる 春だった ターンで広がる風とスカート

低気圧近づく夜もそこにゐてスワンボートはすこし俯く

かりゅーど、と異国語めいて 狩人よ冬の森には必ず愛を

後半のうっすら生活を感じる歌もいいのだけど、前半の情景を詠んだ歌の方が好きなものが多かった。
しんとした夜に一人で読んでいたい歌集。

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2025年09月03日

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