あらすじ
泣いて笑ってふっと気持ちが軽くなる、人情長屋へようこそ
25歳、年増と呼ばれはじめた、おせい。
その部屋に突然転がりこんだのは、元の勤め先の女主人で…
25のおせいが暮らすのは、神田明神近くの『なんてん長屋』。由来は、難点のある住人ばかりなこと。
おせいは目と鼻の先の料理屋『とくとく亭』で働いている。だが思わぬ災難が。元の勤め先の女主人お染が、おせいの部屋に転がり込んできたのだ!
さらに、井戸浚いを手伝う幼な子に、心配な様子を見た長屋の女衆が、いらぬお節介を焼き始め……心温まる人情時代劇。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人情話、長屋暮らしは面倒なことに関わらないで過ごすことは難しい。
反面、人と人とのふれ合いに生活感がある。
おせっかいも許される日常に活気を感じた。
Posted by ブクログ
25歳のせいは菓子屋の俵屋で働いていたが、その奉公先が店を閉じることになってしまった。まさかこの歳で仕事を失うとは思ってもみなかったが、運良くお運びの仕事と近くのなんてん長屋に住めることになりホッとしていたらとんだ災難が…
元の奉公先の女主人が突然やって来て一緒に住みたいと言う。特に義理があった訳でもないのに。迷惑極まりないが無下にも出来ず、家族でもない者と狭い長屋に一緒に住むことになってしまう。
個性豊かな貧乏長屋の住人達と元女主人は上手くやっていけるのか?
困っている人をほっとけない江戸の人情物語。
文字が大きめで難しい言い回しが無いので時代小説初心者の方には読みやすい一冊です。