あらすじ
相対論は時間と空間が不確かであることを明らかにし、両者を分断する世界の最高速度が秒速30万キロの光速「c」であることを示した。有名な数式「E=m×cの2乗」は、「エネルギーは質量×光速の2乗と等しい」ことを意味しており、ここで両者を結びつけているのは光速である。このように、光速は世界のそこかしこに潜んでいる。光速を超えることはできるのか? 時間の流れは逆行できないのか? 超光速粒子タキオンやウラシマ効果などSF感覚を交えながら、時間と空間、宇宙の成り立ち、科学と哲学の接点、さらには生命進化への影響にいたるまで、光速に関わる多彩な話題を考察していく。
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Posted by ブクログ
高速不変ということの意味がわからないので、手に取ったが、考えれば考えるほどわからないのが光であるということがわかった。ミンコフスキー空間という土俵で物事を考えることや時間が実数で空間は虚数と考えることもうまくできなかった。光はモノではないが、素粒子の一種であり、普通の物質と決定的に異なるのは質量がゼロであるということ。なんてわかったようなわからない理論の前で呆然と立ち尽くすしか無かった。
もっとショックなのは、この本を読んで、一週間程後にまた書店で同じ本を買ってしまったことだ。そして30ページほど読んでから読んだことがあることに気づいたのだ。私は、本の再購入を度々やってしまうのだが、こんなに短期間のうちに、しかもノートをとって丁寧に読んだ一週間後にまた買ったという事実の前で茫然自失しました。