【感想・ネタバレ】Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案のレビュー

あらすじ

次回作に苦戦している小説家の「私」は、新作のネタを探しているうちに、
出版業界に伝わる「禁忌題目」に触れてしまう。
それこそが恐怖の始まりだった……。

第9回カクヨムWeb小説コンテスト ホラー部門大賞 大賞受賞作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い。モキュメンタリーとしての完成度が高い。かつ、後半の怪異のシミュレーション仮説的解釈も非常にユニークであり、その怪異に対して自由意志と想像力で抗うという展開もアツい。SNSやAIアルゴリズムや承認欲求の操り人形になっている人が多い現在にしみる面白い作品。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近流行りのモキュメンタリーホラー小説と思って読み始めたら甘かった。
心の中というか作者の頭の中をがんがん覗くイメージの作品でした。
神視点としての顔の怪異が読者?として存在する世界を作者が構築していく物語として読んだけど、それが正しいのかどうか分からない。
一冊だけ小説を出した売れない作家の八方鈴斗が起死回生に選んだプロットが、出版社で禁忌とされている内容で担当編集者から扱えないと断られるがせっかく集めた資料を棄てることは出来ず、友人で売れっ子作家のKに相談して見せることから物語の形の怪異が動き始める。
物語に執着した作家と怪異、そして世界はすべて決められているというキリスト教の予定説ような世界観、作家の物語を作り出すための考察などが繰り返される感じも、かなり読み手を選ぶかもしれない。
でもこの面白さがわかった時に達成感を感じる作品だと思う。
主人公の売れっ子作家Kに対する気持ちとか、Kが主人公へとメールを送ってくるところ、作っていたはずの物語が神視点の怪異への挑戦状に変わるところなどお気に入りポイントもたくさんあって読後感は達成感という感じだった。
怪異のはなしを集めるって本当にリスク高いのかもだけど、作り出すのももしかしたらとは思わずにはいられない。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ただ知っただけで、顔の怪異に取り憑かれ、人によってばらばらな強制行動をさせられる。
ストーリー設定は面白く、顔の怪異に取り憑かれた人達がどんどん追い詰められて死んでいく様は恐かったです。
ただ、顔の怪異を物語の中に閉じ込め、物語の中の自分に押し付け、その中の自分も同じことを繰り返すというオチは、自分はちょっとインパクトが足らず微妙でした。
ですが、全体的に没入感でき楽しめましたので、星4です!

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語中盤過ぎくらいまでは、事件やネットへの書き込み、メールなどのアーカイブがメインで、物語の進行がやや冗漫に感じはしたものの、物語が佳境に入り終わりまでは一気に進み出し読む手が止まらなかった。
それにしても考えたことなかったなあ、創作している物語の主人公が「実は自分の本意ではないことを創作者によって強制的にさせられている」だなんて。純粋に発想がすごいなと感じた。
私は高校生の時文芸部に所属していたが、大体登場人物は死ぬかおかしくなるかしていたので、もしかして彼ら彼女らも自分の本意ではないことを強要していたのかも、とか考えさせられた。
ラストはよくある読んだ人にも呪いを感染させる系のやつだが、なんか既視感あるなあと感じた。それもそのはず、『ゴメンナサイ』と酷似していたんだよね。内容はこっちの方が『ゴメンナサイ』よりも格段に面白かったし、読み応えもあったけど。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古の言い方をすれば、またチェーンメールオチかな、と思っていたら、終盤は異能力バトルさながらのテンションになって、意表を突かれた。

「顔」の怪異を封じ込める方法も、主人公がライターではなく作家であるからこそのもので、ただモキュメンタリーのよくある設定に落とし込むのではなく、明確な理由付けになっていて良かった。

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

背骨がリングに似ている
拡散とか
下位世界とか

細かい情報があとできれいに繋がっていくところはお見事

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2025年03月30日

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