【感想・ネタバレ】アスチルベ~船底の花嫁~ : 1のレビュー

あらすじ

「私はあの日、我が身を売った――」
時は戦国、異国の街でキスを交わす男女ふたり。これは歴史の荒波にのまれながら、自由を求め互いを愛し抜いた夫婦の物語。夫はポルトガル商人。妻は日本人、そして"奴隷"だった…。
勝気な少女・龍(たつ)は、家族同然に育った志野を追いかけ長崎港の貿易船に乗りこみ、精悍な青年・レオと出逢う。奴隷として船底に押しこめられ、船員の卑劣な行為に傷つけられる女性たちを前に龍は――!?
『青に、ふれる。』の著者が"日本人奴隷"の史実を織りまぜ紡ぎだす、大河ロマン×ラブストーリー!!

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匿名

ネタバレ 購入済み

南蛮貿易での日本人奴隷の話

 日本人奴隷の話と耳にし、え? いつ? と思い試読しました。初めて拝読する作者様。まだ描き熟れていないのか固さは感じられるものの丁寧な絵作りに好感を持ち購入しました。大正解でした!(前作が非常に話題に上った作者様とは知らずすみません。)
 あとがきや参考文献や謝辞等からも今後がとても愉しみです。史実はあっても名もなき人たちの話のようです。作者様が空想の翼を心行くまで広げられる題材のようで、読者としましてもとても魅力的です。
 主人公の女性はとても聡明で勇気があります。彼女に加え、あと2人の女性の行く末が描かれるのかな、という予感です。3人とも奴隷として輸出予定(主人公だけは売却済み)。しかも密貿易ではなく南蛮貿易で列記とした商品の一つとして。しかも人さらいで集められた女性たちばかり。異国の地で、その女性たちはホントどうなったのでしょう。
 主人公女性を買い、いつも寄り添うポルトガル人男性の言動にも一つ一つ首肯しますし、甲板から海を眺めて会話する3人の女性たちの会話にも心が揺らされます。
 余談ですが、ラテン系の国の黒髪には、日本人の遺伝子もあるのかなとふと思いました。
 次巻が愉しみです。
 最後に。テスト0点の元凶には天誅を!

#深い #カッコいい #タメになる

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2025年01月14日

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