あらすじ
勉強をしなければいけないことはわかっているのにTVを見てしまう。ダイエット中なのにお菓子に手を伸ばしてしまう……。
そんなときあなたは、我慢が足りない、意志が弱いと自分を責めてはいないだろうか? だが、じつは欲求を抑えて努力を続けることは、科学的に見て、非合理的な方法だった。
「成功の鍵は社会的感情であるという刺激的な主張に、大いに納得させられた」
――アンジェラ・ダックワース(ペンシルベニア大学心理学教授・『やり抜く力GRIT』著者)
「あなたがもし、自制とは感情を押し殺すことだと思っているなら、考えを改めた方がいい」
――アダム・グラント(ペンシルベニア大学ウォートン校教授・『GIVE&TAKE』著者)
「超一流の心理学者が、成功の鍵を解き明かした」
――ポール・ブルーム(イェール大学心理学教授・『反共感論』著者)
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Posted by ブクログ
自制心だけで頑張ると、失望したときの反動はより大きい。
感謝、思いやり、誇り、という感情を使って忍耐強くする。
アリになるかキリギリスになるか。
9割の人は楽な道を選ぶ。
感謝の念を抱いている人は、未来志向になる=アリを選ぶ。
感謝は健康、精神の安定にも働く。
思いやりのある人は、貯蓄率が倍増する=アリを選ぶ。仏教の僧侶の例。
マインドフルネスの実践は、思いやりが自然に湧いてくる。アリを選びやすくなる。
感謝と思いやりは相性がいい。どちらも美徳でプラスの要素。
誇りとは、自分が何らかの分野で秀でていることを自認していること。自制心を高めるためにも使える。誘惑に直面したとき、長い目で見て利益になることに向かわせる。
賞賛は誇りを生み、誇りは我慢強くする=アリを選ぶ。
これは内発的動機づけとなる。
褒められることは、内発的動機付けになる。
将来、成長の次の段階にいるはずの自分に誇りを感じれば、自制心が高まる。
自分が前進していることを誇りに思えば、忍耐力が高まる。
賞賛は能力にではなく、努力に向けたほうがよい。
夏の電力不足は、顧客の自制心の欠如によって起きる。
自発的に自動で節電する装置をつける人は2割にすぎないが、その装置を付けたことが一目でわかるようにすると、装置をつける人が3倍に増えた。
デンマークでは、思いやりや共感をテーマにした授業が行われている。
道徳心を呼び起こす政策によって、社会的問題を解決できるのではないか。
20250306再読
感謝、思いやり、誇りと忍耐、がやる気を持続させる。
人間は動物の一種でり、眼の前の報酬を重視する性質がある。したがって、9割の人が楽な道を選ぶ。
感謝の念を持っていると、持続力が増す。
思いやりを持っていると、持続力が増す。
誇り=自己効力感を持っていると、持続力が増す。
能力に誇りを持っていると、持続力が増す。
何であれ、成功へのカギは自制心にある。
自制心とは、短期的な快楽を犠牲にして未来の報酬を志向する態度である。しかしストレスがあると無くなりやすい。社会的な感謝、思いやり、自己効力感をもてば、自制心を保ちやすい。