あらすじ
怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」
明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。
泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。
そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。
頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー!
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Posted by ブクログ
Tさんのおすすめ。
河童の水死体を検死する。
それだけでもちょっと面白い。
ドーム状の結界が町全体に張られている常夜の帝都で、
陰陽師が怪異や異能者に対する治安維持を生業としている世界。
軍人上がりの陰陽師である朔也は、
上司に河童の水死体の報告を行った直後、
御曹司の陰陽師が行っている儀式へと向かい、
召喚された識神が降臨した巫女が生き別れ同然になっていた妹だと知る。
巫女あらため女性陰陽師は識神を憑依させ、
豊富な知識をもとに河童の水死体を検死解剖をすることとなる…。
陰陽寮が警察の機能も持たされている世界設定もさることながら、
河童とか天狗とか白銀の狼の姿をした神を登場させながら、
さらに巫女あらため女性陰陽師を救うために、
現代から鑑識経験のある女性刑事の魂を連れて来たと、てんこ盛りかつ無茶な話。
そのせいか、人物設定が甘いというか、
行動や発言が統一性がないというかぎくしゃくしているというか。
とはいえ、面白かった。
「大江戸科学捜査」と似ているなと思ったが、
捜査のプロ自らが本領を発揮しているところが面白かった。